新築住宅 基礎の一体打ち工事について
今回は新築住宅の時に作る、コンクリートの基礎について書いてみます。
弊社は新築住宅を建てる時の基礎工事は、外周部を一体打ちとしています。
基礎の一体打ちって何?
と思われる人もいてますので、説明させてもらいます。
基礎工事の順番として、まず掘方という土を掘る作業をします。
(八尾M様邸 みかん越しの家)
イメージ写真でいうとこんな感じです。
(八尾M様邸 みかん越しの家)
基礎の形に掘方を進めていき、それが終わると砕石を敷き詰めます。
そして、プレートで転圧をして固めます。
(八尾M様邸 みかん越しの家)
そして、その上に防湿シートを敷きます。
これは、会社さんによってやってない所も街を歩いているとありそうですが、この防湿シートはどういった意味があるのかというと。
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(八尾M様邸 みかん越しの家)
ちょっと見にくいかもしれませんが、下の水滴がついているのわかりますか?
そうです、地面の湿気を基礎に上がらないようにしているんです。
(八尾M様邸 みかん越しの家)
そして、鉄筋の墨を出す為の、捨てコンクリートというものを打設します。
そして、次に鉄筋を組みます。
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ここら辺の詳しいことは以前のブログでも書いてますので覗いて見て下さい)
鉄筋を組み終わると、次は型枠工事です。
ここで出ました!!一体打ち!
弊社ではこんな金物を使って内部の型枠を浮かせます。
ホールダウン金物や、アンカーボルトなどもずれないように先にしっかりと固定させます。
特に多いのがアンカーボルトの田植え方式
(田植え方式というのは、基礎の立ち上がりコンクリートを打ってそれが乾くまでの間に上から差し込んでいくやり方で、基礎やさんからしたら立ち上がりにアンカーボルトがないので生コンクリートを流しやすいのかもしれませんが、だめな方式です)
(西宮H様邸新築現場)
上記の写真で見てもらうとわかるのですが、通常アンカーボルトはこういった感じで先に金物とかで位置を出して結束します。
弊社が使っているのは、タナカのアンカーホルダーです。
そして、コンクリート打設前に先ほどの防湿シートの破れがないかもチェックします。
どうしても、鉄筋を組む時に刺さったりして穴が空いたりします。
見つけれる限りは破れてるカ所は気密テープで処理します。
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西宮のH様邸の基礎工事のブログでも一体打ちの基礎の事を書いてます。
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住吉区のKANA-HOUSEでも基礎工事のブログでも一体打ちの基礎の事を書いてます。
そしてベースコンクリートと外周部立上りのコンクリートの打設です。
じゃぁ、通常の基礎と何が違うの?と言う事なんですけども。
先日いい写真を撮れましたので。
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この写真でわかりますか?
こういう事です。
まず、基礎のベースコンクリートを先に打設します。
その後養生期間を置いて、ベースの型枠をばらし、今度は立ち上がりの型枠を組みます。
そして、コンクリートを流し型枠をばらすとこんな感じになっているんです。
それでは、これがどうなるのか?
どうしても、ベースと立ち上がりの間には打継ジョイントが出来てしまいます。
そこのジョイントから白蟻が侵入したり、外周部の土のレベルがこの打継ジョイントよりも上にきた場合基礎の内部に水が入る可能性があります。
以前は弊社も同じような工事をしていましたが、新木造住宅技術研究協議会(新住協)に所属し、そこで色々と学ばせて頂き一体打ちを西宮のH様邸からすることにしました。
もちろんコストも上がる事ですので、お施主様に理解をして頂くようにしています。
(コストが合わない場合、ベースコンクリートと立ち上がりコンクリートを別に打ってもいいと思います。ただし、設計GLを内部のベース天よりも必ず50mmは下げて施工すること)
それでは一体打ちの場合どうなるのか?
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これは西宮のH様邸ですが、ベースから立上りまできれいに一体としてコンクリートが打たれてますよね。
先ほどの上の写真と見比べると、ベースと立ち上がりの間に打継がないですよね。
こうすることで、ここからの雨水侵入やシロアリの侵入はなくなるんです。
以上の事から、弊社では基礎一体打ちをお客様に進めております^^
もう少しお時間がある方はお読み下さい。
先ほどのいい写真と書いてました悪い例の基礎写真。
あまり悪い例を載せるのもどうかと思うのですが、一般の方がこういった業者さんにだけは騙されて施工されてほしくないので書きます。
ちょっとご相談を頂いた方の家の基礎を見せて頂き、UPのご了承も頂きましたので。
べっ・・・ベースと立ち上がりがずれてる!!!
こんなことあるんですね・・・汗
ベースが出っ張って、立ち上がりがずれてる・・・汗
しかも、土で隠されていたらしい・・・
色々と話し合いをして、この基礎は壊すことになったらしいですが、なかなかここまでずれると言う事は考えにくいので・・・なんといっていいものか。。。
まぁ、ちゃんと話し合いがついてよかったです。
弊社ではすることは絶対にないですが、これもよく見ますよね。
ベースと立ち上がりの間の水抜きをするための穴ですね・・・
(これが絶対ダメなわけではなく、この穴をどう処理するか?が問題だと思います)
これを付けなかったらどうなるか?
そう、こういう事ですね。
プール状態になり水が基礎内に溜まります。
だからこんな穴を付ける所があるんですよね。
しかしこれも一緒で、白アリが入る可能性があるので弊社では水抜きは設けず、水中ポンプやスポンジなどを使って水を排出します。
以上弊社がしている新築基礎工事のあれこれでした。
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