浴室で亡くなるのはヒートショックが原因??
先日ノムさん(野村元監督)がお亡くなりになりましたよね。
心よりご冥福をお祈り致します。
不確かではありますが、多分私の推測ではヒートショックではないかなと思っています。
お亡くなりになったのが、お風呂場だったみたいです。
ということで、今回はそんなヒートショックの事について書いてみたいと思います。
なぜヒートショックが起こるのか?
ヒートショックは自分たちで予防できるのか?
そんな事を書いてみますね。
目次
ヒートショックとは?
1年間を通して特に冬の寒い時期(11月から2月)に多い事故です。
気温の低い屋外から暖かい屋内への移動や、暖かい部屋から寒い部屋への移動の時など、急激な温度の変化によって血圧が大きく変わることから身体に大きな負荷がかかり、不整脈や心筋梗塞、脳梗塞などの症状を引き起こし、重症の場合は死にいたります。
持病のない健康な人も起こす可能性があるので注意が必要です。
厚生労働省の調べで、2018年の家庭の浴槽での溺死者数は5398人。
15年前の2004年の2870人の約2倍近く増えています。
家庭での不慮の事故、ヒートショックなどが原因とみられる死亡事故が1年間で約1万9000人と推計されており、冬の寒い時期に増える傾向があります。
その9割が65歳以上の高齢者となっており、交通事故よる死亡者数3532人(2018年 警察庁調べ)よりもはるかに多いのです。
ヒートショックの症状とはどんな感じなのか?
ヒートショックの症状として軽い場合は、めまいや立ちくらみ、頭痛や吐き気などの症状がでます。
この場合は動かず、症状がおさまるまで安静にして過ごしましょう。
重度の場合は意識障害を起こしてしまいます。
急激な温度差により血圧が大きく変わり、心臓や脳の血管に急激に負担をかけてしまい意識障害を起こし、浴槽に倒れこんでしまったり命にかかわります。
ヒートショックにお年寄りとか若者とかあるの?
特に多いのは65歳以上の高齢者の方が多いようですが、若い健康的な方もこのヒートショックで亡くなることもあるようですので注意が必要ですね。
他に注意すべき特徴の方は、糖尿病や高血圧などの持病のある方や、コレステロール値の高いメタボリック症候群、もしくは予備軍の方もリスクが高いので注意が必要です。
ヒートショックにならないように予防は出来るの?
もちろんできます!
ヒートショックを起こさないためにも、入浴前と入浴後は水分を取りましょう。
入浴中は約800㎖分の汗をかくと言われています。
すると体内の血液がドロドロになりこの状態だと血液が固まりやすく、血栓ができやすくなります。
この状態で血圧が上がると、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしてしまう可能性が大きくなりますので、お水(できればミネラル成分が入った麦茶などが望ましい)をコップ一杯でいいので飲むように心掛けましょう。
食後1時間以上はあけてから入浴しましょう。
食後は食べたものを消化するため各消化器官に血液が集まり、消化の手助けをしています。
その働きの途中で血圧を上げることをしてしまうと血管の内側に負担がかかり、ヒートショックを起こしてしまうのです。
お酒が大好きな方も注意が必要です。(私も注意(笑))
お酒を飲むとカラダが温かくなりますよね?
血液が膨張して血圧低下を引き起こし、カラダもうまく反応せず転びやすくなります。
その状態で入浴するとたいへん危険ですので、お酒を飲んだ後は入浴を避けたいですね。
冬場は建物の中でも温度差があります。
暖房のきいた暖かいリビングから脱衣所や浴室、トイレなどに移動した時など、特に10℃以上の温度差がある場合はヒートショックを引き起こすリスクが高くなるので注意が必要です。
(これがかなり多いのではないかなと思ってます)
脱衣所、浴室、トイレなども暖房器具を用意して、寒暖差をなるべくなくすようにしましょう。
浴室に暖房器具がない場合は、シャワーで壁など温めておいたり、浴槽にお湯を溜める際にシャワーを使って高い位置からお湯を溜めたり、浴槽のふたを外して浴室全体を温めておくなど。
これだけでも浴室内は温まります♪
服を脱ぐ際に、深呼吸を4~5回ほどすると血圧が安定する効果もあるので予防として行ってみてくださいね。
そして1番風呂はまだ浴室が温まっていないため避けましょう。
2番目以降に続けて入るなどすると、ヒートショックを引き起こすリスクが減るでしょう。
また浴室の床に、マットやすのこなどを置くと冷たい床に直接触れることがなくなりますよ。
そしていきなり浴槽に入るのも危険です。
心臓に遠い手や足などからかけ湯を行ったり、もしくはシャワーを20秒ほど浴びたり、お湯の温度にカラダを慣らしてからゆっくりと浴槽に浸かるようにしましょう。
ゆっくりと温まることで急に血圧が上がることが少なくなります。
浴槽の温度にも注意が必要です。
熱いお湯じゃないと入った気がしない!!
なんて方も多くいらっしゃるかとは思いますが、浴槽の温度が高いと交感神経が刺激され、心臓にとても負担をかけてしまうんです。
なので38℃から40℃のぬるま湯に浸かり、徐々に温かいお湯を足して温めるようにしていきましょう。
長風呂がお好きな方もおられると思いますが、長くお湯に浸かっていると、またまた心臓に負担がかかり、疲れてしまいます。
そしてふらふらになり転ぶ恐れも出てきてしまいます。
また血圧が下がりすぎて、入浴後に急に血圧が上がってしまうと、ショックを起こしやすくその症状で発作が起きてしまうこともありますので40℃のお湯に10分程度浸かるようにして、長湯はしないように気をつけましょう。
浴槽から出るときも気を付けなくてはいけません。
急に立ち上がることで血圧は急激に下がり、立ちくらみを起こし転倒してしまうこともあります。
浴室に手すりなどを設置しておくと、いざという時つかまることができるのでおススメです。
お風呂に入るときは家族に声をかけるようにしましょう。
入浴中に意識をなくして助けを求める声も出せずに亡くなってしまうケースも少なくありません。
家族に一言声をかけておくだけで、最悪の事態を防ぐこともできるので、面倒くさがらずに声をかけてから入浴するように心がけましょう。
一人暮らしの方や家族の方がお出かけ等で不在の場合、そんな時にめまいや立ちくらみなどの症状があり少しでも異変を感じたら、お風呂の栓を抜くなどしましょう。
また浴室や脱衣所の床や壁、窓など断熱効果の高いものにリフォームすることで、断熱効果が上がったり、暖房器具を設置して温度差をなくすこともできますので検討してみてはいかがでしょうか。
ヒートショックが多い県はどこ?
香川県、兵庫県、滋賀県がもっともヒートショックでの事故が多いワースト3となっているようです。
少し意外ではないですか?
もっと寒い地域の方が?なんて思っておられる方もいてますよね。
実は、北海道や東北地方などは住宅の断熱の性能が高く、全部屋の暖房が普及しているので、家全体が温まっていてあまり温度差がないのでヒートショックでの事故が少ないようですね。
ヒートショックって夏にも起こるの?
夏場でももちろんあり得ます。
夏場は冷房のきいた部屋から屋外に出るときに起こりやすくなります。
温度差が10℃以上になる場所はヒートショックを引き起こす危険が高くなるでしょう。
夏場のヒートショックを防ぐ方法として、温度差をなるべく少なくすることが大事です。
そのためには冷房をなるべく強くしすぎないことや冷房のきいた部屋に入るときは、薄着の上着を羽織ったり、汗をかいた後にシャワーを浴びるときも、冷たい水を浴びるのではなく、心臓から遠い足や腕などからだんだんとカラダを慣らしたりなど工夫をして防ぎましょう!
ヒートショック サウナ
熱いサウナから急に水風呂に浸かると、血圧が上昇してヒートショックを引き起こします。
でもサウナに入ったら水風呂に入りたいですよね?
どうしたらヒートショックが起きにくくなるのでしょうか?
どうしても水風呂に入りたい場合の注意点は、冷たすぎる水風呂を避け、25℃位の温度のぬるい水風呂に、手や足などから徐々に水をかけて慣らしてから入浴するようにするとヒートショックを防ぐこともできるので、サウナが大好きな方は自分のカラダのためにもこの方法を行うようにしてみてくださいね。
ヒートショック プロテイン
傷んだ細胞を修復する働きをもつタンパク質ことで名前はヒートショックとついていますが、このプロテインは体にとって有益で、ストレスに立ち向かって、損傷を受けた細胞を元の状態に戻してくれるのです。
温熱を当てるなど、熱の刺激によって誘導されるからこの名前がついたんですね。
ヒートショック トイレ
トイレも、浴室と同様にとても危険なのです。
トイレは排泄を行う場所です。
排泄をするさいにいきみますよね?
いきむことで血圧が急に上昇し、排泄後は血圧が急に低下しますのでカラダに負担がかかり、心筋梗塞や脳出血をおこすリスクが高まります。
高齢者だけでなく、肥満傾向のある若い方や、持病のある方は気を付けなくてはいけません。
ヒートショックのまとめ
ヒートショックは1年間を通して起こる健康被害です。
交通事故で亡くなる方よりも多いのが現状で、冬場に急激に多くなるヒートショックの事故ですが、夏場のエアコンのきいた部屋から、10℃以上の温度差のある場所へ移動するとリスクが高くなりますので、エアコンの温度を強くしないなど夏場も注意が必要ですね。
特に住宅で起きやすく寒くなる冬場に起こる家庭の事故で、暖かい部屋から寒い部屋に移動することで血圧が急激に上昇したり低下したりしって血管に負担をもたらし、不整脈や心筋梗塞・脳梗塞など引き起こし、最悪の場合は命にかかわる場合もあります。
特に65歳以上の高齢者の方がかかりやすいですが、持病ががない健康な方や若い方も肥満傾向などがあると、かかるリスクが高くなるようですので自分は大丈夫と油断してはいけません。
ヒートショックを予防するには、一番大事なのは温度差を減らすことです。
浴室やトイレなどを温めたり、脱衣所に暖房器具を置いたり。
入浴前には浴室内を温めておき、寒暖差を10℃以下にすること予防となります。
浴槽の温度も熱すぎるのはいけません。
38℃から40℃のぬるま湯に入り、長湯も禁物です。
お湯に浸かる時間は10分ほどにして急に立ち上がらないなども意識しましょう。
入浴中は汗をかき、血管の中がドロドロになって血液が固まりやすく、血栓などができやすくなり、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす可能性が高くなるので、入浴の前後でミネラル成分の入った物を飲むことも忘れてはいけませんね。
アルコールを飲んだ後や、お食事の後は血圧の上昇や低下が激しいので、すぐにの入浴はやめましょう。
もし浴室でめまいなど起こしてしまったら、その場で症状がよくなるまで安静にしていましょう。
寒い地方の住宅は断熱の性能がよいため、他の地域よりもヒートショックでの事故が少ないこともわかりましたね。
まだまだ寒いこの季節。
浴室などは1日の疲れを癒やす場所ですので事故を起こさないためにも日ごろから注意したり、意識して事故を減らしていけるといいですね。