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セラミック塗料(ガラス塗料)って何?ウレタン塗装?オイル塗装の違いは?

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「洗面台を木で作った時にいつも何塗ってる??」
と、最近仲間の工務店さんから聞かれました。


洗面台に木を使うこともあると思うのですが、多分よく塗られるのはウレタン塗装が多いのかな?って思うんですよね。
でも本当にウレタン塗装っていいの?
他にも何かいい塗料はないの?

と言う事で今回は、洗面台の天板やテーブルの天板、お風呂で木を張る時にどんなものを塗ったらいいの?
って事を書いてみたいと思います♪

今回は着色をしない、内装用のクリア塗装についてのみ書きますね。

ウレタン塗装って何?

ではまず、ウレタン塗装の解説から。
ウレタン塗装とは、塗料の主成分がウレタンであるもので塗装すること。
ウレタン塗料の主成分であるウレタン樹脂は、樹脂の中でも柔軟性に優れ、密着度も高く艶の美しい仕上がりになるのが特徴。
また価格もリーズナブルで使う場所を選ばないことから、外壁塗装だけでなく内装など色々なものの塗装にも使われてきました。

ウレタン塗装を塗って年数が経つとどうなるの?

リーズナブルでさまざまな場所に使えることから人気の高いウレタン塗装ですが「紫外線、水に弱く劣化しやすい」というデメリットもあります。
ウレタン塗装をして年数が経つとウレタンが白茶けてしまい、ちょっと劣化してる・・・って感じがでてしまうことも・・・。

塗った直後は艶があり美しいのですが、水に弱いという性質から、年数が経つとでここまで劣化してしまいます。
(ウレタン塗装には3分艶とか艶を抑えたものもあります)

オイル塗装って何?

オイル塗装とは、家具などに使われている無垢材やべニヤに植物性のオイルを染み込ませる塗装方法です。
無垢材やべニヤの表面をコーティングするわけではないので、触っても木の肌ざわりを感じることができ、木が持つ質感を楽しむことができます。
また、木の調湿機能の妨げとならないため、経年するにつれ味わいが増すのも、オイル塗装のいいところです。


(建具の裏にも反り止めでクリアオイル塗装を塗ってる所)

オイル塗料のメーカーと種類

オイル塗料は、メーカーも種類もさまざまです。
ここでは、クリア塗装のメーカー/種類を一部をご紹介したいと思います。

内部用

オスモ&エーデル株式会社

こちらの会社では
・エキストラクリアー

・ノーマルクリアー

の2つのクリアなオイル塗料を販売。
どちらもおもちゃの塗装にも使える自然塗料。
ノーマルクリアーのほうは艶が出るタイプです。

大阪塗料 

大阪塗料からは、「ユーロオイルクリヤー」という自然塗料が販売されています。
粘度が低く、塗装しやすいのが特徴。

イケダコーポレーション株式会社

リボスはアレルギー対応の自然塗料で、健康に害のあるものは一切入っていません。
クリアタイプの塗料には

・メルドス

・アルドボス

・クノス

・カルデット

などがあり、メルドス、アルドボスとも、針葉樹および広葉樹に使うことができ、クノスは水回りの塗装に適しています。

日本キヌカ株式会社

こちらの会社から販売されているオイルフィニッシュの自然塗料、その名も「キヌカ」は、主原料が米糠。

日本人が昔から床や家具を米糠で磨いていたことから発想を得て開発したそうです。
ほぼすべての無垢材に使用できますが、くり材、チーク材には使用できません。

ターナー色彩株式会社

ターナー色彩株式会社の「エシャ」という商品は3種類の透明オイルにわかれており、

・クリアオイル

・クリアオイルラピッド

・クラフトオイル

・ワックスオイル

があります。

クリアオイルは、木に浸透し内部で固まり保護するスタンダードタイプ。
亜麻仁油を主体に松ヤニからとったテルペン樹脂を加えた植物油性ワニスです。
表面に塗膜を作らず、木材が呼吸し、自然な木肌が生かせます。

クリアオイルラピッドは、スタンダードタイプのクリアオイルに比べ速乾性が特徴のオイル塗料で、かなりシャバシャバとした液体。

クラフトオイルは、木製クラフトを保護する透明ワニスです。
表面に塗膜を作らず、木材に浸透、内部で固まり保護するオイルフィニッシュです。
塗装中のオイルの戻りが少なく、作業性にすぐれています。
塗布後に水などによる輪染みが出来にくくなります。

ワックスオイルは、オイルフィニッシュ効果とワックス効果が同時に得られるオイル塗料となっています。

アールジェイ株式会社

「いろは」という自然塗料を販売しているアールジェイ株式会社。

「いろは」は厳選した天然成分を使用しており、住む人にとって安心かつ安全な塗料です。
また、撥水性に優れているため、汚れも付きにくいのが特徴です。

サンユーペイント株式会社

サンユーペイント株式会社の「春風」は速乾性・撥水性に優れた自然塗料。
また、食品衛生試験にも合格しており、安全性は保証されています。

株式会社プラネットジャパン

こちらの会社から販売されている内装用のクリア塗料は、

・グロスクリアオイル

・ハードクリアオイル

があります。

グロスクリアオイルは、内装全般に使える万能タイプ。
熱に非常に強くテーブルの天板に塗装すると輪じみを防ぎます。
また撥水性や汚れ手垢防止効果も抜群です。

ハードクリアオイルは、天然樹脂の働きで表面を堅く保護するので、土足の床にも適しています。
グロスクリアオイルに比べるとつや消しタイプになります。

なお、ハードクリアオイルは艶消しタイプ。

 

他にも自然塗料はあるかもしれませんが・・・
もしあれば追記もします♪

自然塗料系のオイル塗装は、全部かどうかわかりませんが自然発火する可能性があります。
オイルに含まれている亜麻仁油が自然発火が生じる危険性があるみたいですね。
なので使用後のウエス(布)は濡らしてから処理しましょう!

ウレタン塗装のメリット・デメリット

では改めて、ウレタン塗装のメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
長きにわたり内装の塗装に使われてきた塗料ですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット

ウレタン塗装のメリットとしては、主に次のようなことが挙げられます。

・光沢があるため高級感がある(艶が少ないタイプも選べます)
・種類が豊富
・価格がリーズナブル

ウレタン塗装には、光沢のある塗膜ができる特性があるため、高級感が生まれます。


また、用途に合わせてさまざまな種類の塗料があるのも特徴。
弾力性もあるので扱いやすい塗料です。
ただ素人の人がDIYで塗るのはちょっと難しいかも・・・

デメリット

デメリットとしては、

・紫外線、水に弱い
・メンテナンス塗装は自分ではできない
・毒性がある

などが挙げられます。

紫外線や水分に弱いため、耐久性は決して高いとは言えず、平均して6~8年でメンテナンスが必要となります。
ですがメンテナンスはペーパーで既存の塗料を全て落としてから塗りなおすなど、かなり大変かつ技術がいるので素人が行うのは難しいのが難点です。

また現在は自然由来の塗料がたくさんあるなか、ウレタン塗料の成分であるイソシアネートには強い毒性があるため、留意しなければいけません。

以前ウレタンで塗られていた木の玄関ドアのメンテナンスのご依頼を頂き、剥離剤を使ってウレタン塗装の撤去したときの写真があるのでご参考に。


外部は雨に当たらないのに、ウレタン塗装が痛んでこんな感じに。
紫外線にやられてるんでしょうね。
どうやって塗り替えるのか?


こんな感じで剥離剤を塗って、ウレタン塗料を取らないといけないんです。


ね。
こんなの素人ではできないですよね・・・

ウレタン塗装をきれいにはがして、木材のシミを抜いてオイル塗装で仕上げました♪

以前解体前に残されていただテーブルですが、こちらもウレタン塗装がしてあるテーブル。
丸い輪ジミがしっかりと残ってますよね・・・

オイル塗装のメリット・デメリット

次はオイル塗装のメリット・デメリットについてです。
自然由来のものが多いオイル塗装ですが、この塗料についてもきちんとメリット・デメリットを把握しておきましょう。

メリット

オイル塗装にはメリットがたくさんあります。
主なメリットは以下のようなもの。

・膜を張るわけではないので、木の手触りがそのまま活かせる
・木の調湿機能を邪魔しない
・有害な化学物質を含んでいない
・再塗装も自分でできる

ウレタン塗装と違い、有害物質もなければ再塗装も自分でできます。
メンテナンスが楽なのは嬉しいですね。

また、せっかくの無垢材の手触りや風合いを殺すことなく塗装できるのもオイル塗装の最大のメリットと言えます。


19HOUSEの鎧張りの壁はちなみに僕が自分で塗ってます♪


この部分です♪

デメリット

一方、オイル塗装のデメリットとして挙げられるものには次のようなものがあります。

・塗膜がないため、乾燥には弱く割れや反りが発生する可能性がある
・しみ・汚れが付きやすい
・数年に一度はオイルを塗り足す必要あり(特にテーブルなどよく使う場所は)
・塗ったウエスはきっちりと水で濡らして処分しないと発火する可能性がある


ただ通常の家具や建具の場合、1回塗ったらそのままがほとんどですね。
個人的な経験ですが。

塗膜がない分、木の調湿機能は保たれるのですが、そのため急に乾燥した場合などは割れや反りが発生してしまうことがあります。
また、ほとんどの汚れは拭き取ることで対応できますが、赤ワインの場合は拭き取ってもシミが残ってしまう可能性があるので注意が必要です。

メンテナンスに関しては、自分でできるというメリットがありますが、その頻度はウレタン塗装よりも多くなるのでその点は少し面倒くさいかもしれませんね・・・
(ただそこはあまりデメリットではない気もします。そもそもウレタンは自分でメンテできないですし・・・)

セラミック塗料(ガラス塗料)って何?

これまで、木でできた家具の塗装に使われてきたのはオイル塗装がメインでした。
しかし、近年家具に使えるセラミック塗料というものが開発され、汚れや水分にも強く、なおかつ木の風合いをそのまま楽しめる塗料が誕生しました。
その代表的なものが、「tatara撥水セラミック塗料(ガラス塗料)」です。

このtatara撥水セラミック塗料(ガラス塗料)には、それまでウレタン塗装もオイル塗装もカバーできなかった欠点を全てクリアするという性質があり
・高い浸透性で木の繊維奥深くまで入り込む
・水分には強いが、木の風合いはそのまま
・安定性・耐久性・防汚性・抗菌性に優れる
・素人でもむらなく塗装できる(ちゃんと拭き取らないとだめ)

など、ウレタン塗装・オイル塗装のいいとこどりをしたような製品となっています。
また、主な成分はガラス質、さらに溶剤はアルコール系のものが使われているため、食品安全基準もクリアしているんです。

実はこのtatara撥水セラミック塗料(ガラス塗料)は、もともと家具用に開発されたものではなかったそうなのですが、家具に使ってみると素晴らしい性能を発揮したそうで、以降この塗料は主に家具に使われることになったようです。

なお、外壁に使われる「セラミック塗装」というものもありますが、そのセラミック塗料とは別物です。

外壁に使われるセラミック塗料には主に3種類あり、
「石材調になるセラミック塗料」
「断熱・遮熱効果のあるセラミック塗料」
「低汚染性のセラミック塗料」

に分けられます。

tataraの撥水セラミック塗料(ガラス塗料)とは違い、見た目もその機能性も全く違うものなので覚えておいてくださいね。

撥水セラミック塗料(ガラス塗料)のメリット・デメリット

撥水セラミック塗料(ガラス塗料)のメリットに関しては前の項目でもお話しましたが

・水分や汚れに強い
・木の風合いはそのまま
・人体にとって安全である

ということがかなりの高ポイント。


(19HOUSEのお風呂の天井はtataraの撥水セラミック塗料(ガラス塗料)を塗ってます)

デメリットは・・・

価格が他の塗料と比べ少し高いこと。
おおよそですが、1Lのウレタン塗料やオイル塗料と比べると、2~8倍の値段です。
しかしまあ、良い物なので仕方ないかな、とも思いますが・・・

tatara撥水セラミック塗料(ガラス塗料)の施工事例写真と数年後の写真

近年注目を集めている、家具に使える「セラミック塗料(ガラス塗料)」。

実際に19HOUSEお風呂の天井に塗装し、今で2年9か月。


2017年11月竣工で2020年7月29日に撮影♪

 

木の風合いが全く損なわれていないことがわかってもらえるかなと思います^^

tatara撥水セラミック塗料(ガラス塗料)はどこで買えるの?

結構これは皆さんからよく聞かれます^^

芦屋にあるJクオリアさんで販売をしていますのでお問合せしてみて下さい♪

セラミック塗料・ウレタン塗装・オイル塗装のまとめ

今回は内装枠や家具に使えるクリア塗装のお話でした。

ウレタン・オイルは長い間使われてきたものですが、僕個人的にはウレタン塗装はあまりオススメしてません。
(ウレタンがダメと言ってるわけではないので誤解なきよう・・・)

メンテナンスが大変なのと、有害物質を含む、という点が主な理由です。
また無垢材、そして木の風合いをこよなく愛する僕としては、木の肌ざわりや調湿機能はなるべく活かしたい。
しかも、人体にとって安全なものがいい。(室内で使う塗料は特に)

というわけで、僕が塗装をする際はオイル塗装かtataraの撥水セラミック塗料(ガラス塗料)を使用します。
特にお風呂や水回りは、tataraの撥水セラミック塗料(ガラス塗料)がおすすめです♪


19HOUSEのお風呂の天井塗料はtataraの撥水セラミック塗料を塗ってます

ダイニングテーブルなども自分で簡単に塗れるので、tataraの撥水セラミック塗料(ガラス塗料)でもいいかもしれません。
ただし、しっかりと拭き取らないと表面に艶が残ってしまいますよ^^

メンテナンスも自分でできるものの方が、後々楽だと思います♪

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