藏家(くらや)は、大阪市住吉区で『お客さまとコミュニケーションを深く図る』をモットーにする住吉区の工務店です。

プレゼント付きメルマガはこちらから!

床につける木の木製床ガラリってどんなものがある?

WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
大阪市住吉区で居心地の良い家を、住まい手さんと一緒に楽しく作っています。
詳しいプロフィールはこちら

みなさん、「床ガラリ」ってご存知ですか?

(京都:ツキデ工務店様設置事例)
聞いたことないという方も多いかもしれませんよね
床ガラリとは、基礎内断熱工法という工法を用いて建てる住宅の床に付けるマストアイテムのことです(笑)多分・・・


ん?なぜそんなものつけないといけないの?
と疑問に思った方!
今回はそういう疑問もひっくるめて解決できるよう「基礎内断熱工法」と「床ガラリ」について書いてみます。
また、床ガラリの種類や特徴についても解説していきます!

基礎内断熱工法とは?なぜ床ガラリが必要?

ではまず床ガラリが必要となる「基礎内断熱工法」とは?から解説します。

基礎内断熱工法とは基礎の内側に断熱材を張る工法です。(っていうか工法って言うのか・・・💦)
「基礎の内側に断熱を張った場合床下は室内空間」として考えます。
つまり、床下も部屋なんです。
ということは、床下の部屋と床上の部屋の温度差が小さくなり、冬の寒い時期に
「床が冷え切って足元から冷気が・・・」
なんて現象を少なくすることができるんです♪
で、ここで重要なのが、その温度差をなくすために「床ガラリ」を設置する必要がある!ということ。
これをつけないと、床下の部屋に空気が循環しないので温度差がなくならないどころか、床下が湿気でいっぱいになり、その湿気の逃げ場もないのでカビの原因にもなってしまいます。
床ガラリは空気の通り道、というわけなんです。

床ガラリにはどんなものがある?

基礎内断熱工法で建てられた家には床ガラリが必要だということはわかりましたよね。
では、床ガラリにはどんな種類のものがあるのでしょうか。
現在、床ガラリは大きくわけて3種類があります。

  • 木製
  • 金属製
  • 樹脂製

では、それぞれの特徴を見ていきましょう。

木製床ガラリ


(京都:ツキデ工務店様設置事例)

木製床ガラリの特徴はなんといっても無垢の床材となじむこと!
床ガラリの存在を目立たせることなく設置できます。
後から塗装することもできるので、床材に合わせて塗装すればさらになじみ、目立ちにくいはず♪

金属製ガラリ


(大阪八尾市:藏家施工事例)

金属製ガラリは更に細かくわけて、ステンレス製やアルミ製などがあります。
色が基本的にシルバーになってしまうので、木製のものに比べ目立つというデメリットはありますが、金属なので薄くつくることもでき、狭い場所に設置できるというメリットがあります。


(大阪市:藏家施工事例)

樹脂製ガラリ


(フクビ エアスリットN(フィルター付))

樹脂製ガラリのメリットは、その強度。
とても強く、メンテナンスもしやすいみたいです。
カラーバリエーションも豊富なので、好みのものを選べます。

木製床ガラリとはどんなもの?

いろいろな種類の床ガラリをご紹介しましたが、ここでは木製の床ガラリについて詳しくお話します。
先ほどもいいましたが、木製床ガラリを設置するメリットは、なんといっても無垢の床と一体化してくれるので、目立たずなじんでくれること。
「ここに床ガラリありますよ!」と主張することがないんですよね。
もちろん、デザインとして床ガラリを目立たせたい方は必ず木製にしなければいけない!
という決まりはないので、お好みで決めてくださいね♪

木製床ガラリには、下のようなものがあります。
どちらも床になじみ、不自然さがないですね。
せっかくのフローリングの温かみを損なうことなく設置できるのでとても素敵に仕上がっています。

木製床ガラリのメーカーはどんなところがる?

株式会社キムラのFloorVent

  • 段差のない床ガラリ
  • 床下空間にゴミが落ちるのを防止する網付き
  • 設置する場所に合わせてカラーリングできる

https://www.kenzai-navi.com/makers/kimuranet/13625

passiv materialの木製床ガラリ

  • 全54種のカラーバリエーション
  • 在庫品のサイズは2種類(440ミリ・650ミリ)
  • 35ミリピッチでオーダーも可能

https://www.ok-depot.jp/passiv_material/pm-garari/pm-garari.html

株式会社参創ハウテックの「Airtool(エアトオル)」

  • 表面溝幅を5ミリ以下にして子供の指がはまらないよう配慮
  • 特許技術により上昇気流を発生させ、2倍以上の気流が出る

https://www.ekrea.net/category/item/detail/?id=550

日本住環境 フロアスリッターMAX

  • 継ぎ目のない一枚板でシンプルなデザイン
  • 後塗装が可能
  • 広いリビングでも狭いトイレも対応可能

https://www.takumi-probook.jp/products/detail.php?product_id=1385638&parents_code=138-5638&=blog_yuka

床ガラリを付けた場合床下にゴミは落ちないの?

床下空間と床上空間の空気の流れを作るための床ガラリですが穴を開けているわけなので、そこから床下にゴミが落ちてしまわないか心配になりますよね。

ゴミだけでなく子供の小さなおもちゃなど、もし落ちてしまったら取れない可能性が大きい!
藏堂で販売している「とじれる木製の床ガラリ」には、網がついているので大きな物やゴミが床下に落ちることはほとんどありません。


(東京都:創建舎様設置事例)

詳しくはこちら↓↓↓

とじれるガラリ

こちらは床厚30mm用のガラリ。
(↓)こちらは夏場の使わない時にはまわして閉じて、ゴミを落とさないようにするしくみです。

まわせるガラリ

先ほどの床ガラリのメーカーを紹介したセクションでも触れていますが、他社製品も網がついていてそれが物やゴミをキャッチしてくれます。
床ガラリは取り外し可能なので、網に落ちたゴミも定期的に捨てて、お手入れもできますよ。

床ガラリってどうやって床に取り付けるの?

床下空間と床上空間の空気の通り道である床ガラリ。
そんな床ガラリはどうやって床に取り付けるのでしょうか。

まず、木製の床ガラリと金属製の床ガラリとでは、取り付け方が少し異なります。

木製床ガラリの場合は、床の厚みと同じ厚み、そして床ガラリと同じ大きさの穴を開け、その穴に埋め込む方法で設置します。

アルミなどの金属製の床ガラリの場合は、ほとんどが耳がついていて上に乗せる方法で設置します。
この場合、ほんの少しですが段差ができてしまいます。
  

と言ってもほとんどフラットですけどね♪

階間エアコン用にガラリって天井や壁につけれないの?

 

階間エアコンとは?

「階間エアコン」って聞いたことありますか?
あまり聞きなれない言葉ですよね?
漢字を見ると「階の間のエアコン」なので、1階と2階の間のエアコン?
と、なんとなく想像はつきますが、詳しくご存知の方は少ないと思います。

なぜなら階間エアコンは新しい空調方式で、まだあまり普及していないから。
姫路のクオホームさんが、階間エアコンについて詳しくブログで書いておられたのでこちらに添付させてもらいます。
クオホームさんブログ

では階間エアコンについて少しお話します。

階間エアコン

 

階間エアコン

クオホームさんの画像を引用

まず、階間エアコンは1階の天井と2階の床の間にエアコンの風を流しこみ、その空気を暖房の場合はブースターファンを使って1階へ降ろし、冷房の場合はブースターファンを使って2階へ上げる、という空調システム。  

温かい空気は上へ、冷たい空気は下へ流れるという自然の現象とは逆の方向に風を流す、ということです。
設置するのは通常の壁掛けエアコンなので、コストも安く済むというのが最大のメリット。
ただ、暖房が天井から直接吹き付けるので、体に温かい風が当たるのが不快という方もいるかもしれませんね。

床ガラリや天井ガラリが必要?

そんな階間エアコンですが、1階天井と2階床の隙間にある空間も「室内空間」と考えるところは、床下空間がある基礎内断熱工法と同じ。


(ブースターファンにガラリを合体させてみた藏堂のとじれるガラリ)
エアコンがついていないときも、空気を循環させなければ階下や階上との温度差が生じ、湿気によるカビなどの原因になりますよね。
そんなカビが天井から降ってくると考えるだけで恐ろしくなります。

そうならないために、エアコンの風を出すブースターファンだけでなく、自然吹き出しガラリが必要。
1階天井と2階床にガラリを設置することによって、空気がよどむことなく動き続けることができます。

ただ天井に取り付けるガラリですが、上記の場合どうやって天井に固定するか?という問題があります。


今それを改良して、天井でもうまくいきそうな予感・・・・フフフ💖
ブースターファンを天井に取り付けしない場合は、ローラーキャッチだけで取り付けできそう!
ただ、まだこれは天井で使ったことないのでクオホームさんとか使ってくれないかなぁ~♪

床ガラリのまとめ

床下であれ階間であれ「室内」としてみる場合には欠かすことができないガラリ。

「この広さに対してこれだけの数をつけなければならない」などという決まりはありません。
ただ、無駄につけすぎると、床が穴だらけになってしまうので、適切な数は工務店さんと話し合って決めましょう。


素材に関しても、床の場合は木製でも金属製でも機能に差はありません。
お部屋の雰囲気に合わせて使い分ける、なんていうのもありですね♪

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
大阪市住吉区で居心地の良い家を、住まい手さんと一緒に楽しく作っています。
詳しいプロフィールはこちら