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タイルってどんなところに張るの?メリット・デメリットについて書いてみます

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弊社では、タイルを玄関土間や玄関ポーチ・トイレの壁や床・洗面台の壁や床・お風呂の壁・キッチンの壁・その他色々な壁や床にはるのですが、最近タイルを張っている家がめっきり減ってきている気がします・・・

(ポートアイランド Y様邸木のマンションリノベーション テラコッタタイル)

最近めっきり減ってきているタイルですが、実はたくさん魅力があるんですよ!
今回は、そんなタイルの魅力やメリット・デメリットについて書いてみたいと思います。

これを見たあなたは、今後タイルを張りたくなる!?
かもしれません(笑)

(ポートアイランド Y様邸木のマンションリノベーション 洗面タイル)

そもそもタイルって何??

一般の方なら、「タイル=正方形のつるつるした表面のものをたくさん張り付けてあるやつ」くらいの認識の方が多いのではないでしょうか。

ぱっと見て「あれはタイル」と認識できても、その素材がわかる人なんてほとんどいないですよね。
タイルとは、壁や床を保護するまたは装飾するという目的で張られる板状のものを指します。

そしてタイルには、実は素材が数種類あるんです。
それでは、タイルの素材にはどのようなものがあるのか紹介していきますね♪

タイルの素材ってどんなものなの?

タイルの素材は、主に以下の3つに分けられます。

・磁器質タイル
・せっ器質タイル
・陶器質タイル

これらの分類の仕方は「吸水率の違い」ですが、現在は技術の発達により吸水率に関わらず磁器の性質を持つもの、陶器の性質をもつものが出てきました。
ただし、今回はわかりやすく吸水率の違いでわけた素材でお話しますね。

磁器質タイル(Ⅰ類)吸水率3.0%以下


(LIXILのHPより抜粋)

長石や粘土などを1200~1350℃で焼き形成したものをいい、吸水率は1%以下となっています。
吸水率がかなり低いため、水をほとんど吸収しません。

また、非常に硬く汚れにくいという特徴があります。
そのため、外壁や歩行頻度の高い公共の床などに多く用いられるタイルとなっています。

せっ器質タイル(Ⅱ類)吸水率10.0%以下


(大和セラミックHPより抜粋)

長石や粘土などを1200℃前後の熱で焼成したものをいい、吸水率は5%以下。
磁器質タイルにくらべわずかに水を吸収しますが、それでも5%以下と低い数値なので素地は硬く耐久性にも優れているのが特徴です。

陶器質タイル(Ⅲ類)吸水率50.0%以下


(INAXのHP参照)

こちらは陶土や石灰を1000~1200℃で焼成したもので、吸水率は22%以下のものを指します。
多孔質(小さな穴がたくさん開いている)のため吸水性が高く、叩くと濁音がします。

自然環境に対して劣化や変色がほぼないのが特徴です。
昔のキッチンとかでよく見ましたよね~

タイルのメリット・デメリット

では、タイルを張るメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
タイルっていいな〜と思っていても、きちんとメリット・デメリットは把握しておきたいですよね。

それぞれ詳しくみてみましょう。

タイルを張るメリット

タイルを張るメリットとしては、以下の4つが挙げられます

・水に強い
・汚れにくい
・個性的
・燃えにくい

水に強い


(和泉市の受け継ぐ住まい キッチンタイル)

タイルは湿度にも強いため、洗面所や浴室、キッチンなど湿度の高いところに張ってもカビが発生する心配がありません。
(ただし目地は気を付けないとカビは生える可能性はあります。)
そのため、清潔な状態を維持するのが簡単で健康面においても安全な素材です。

汚れにくい

タイルの中には防汚加工されているものもたくさんあり、そういったものをキッチンなどに使用すれば汚れにくく、またお手入れも簡単。
掃除の時間を短縮することもできるのでオススメです。
(先ほども言いましたが、目地は気を付けないとカビは生える可能性はあります。)

個性的


(貝塚市U様邸 木のマンションリノベーション テラコッタタイル)

数多くのデザインやカラーがあるのもタイルの特徴。
組み合わせによってバリエーションは無限大で、お部屋やキッチンの個性を出すのにピッタリです。

燃えにくい

タイルは燃えにくい素材であるうえ、万が一火災が起きてしまっても有害な煙を出しません。

安全面・環境面でも優秀な素材であると言えます。

タイルを張るデメリット

たくさんメリットのあるタイルですが、デメリットは主に以下の2つ。

・初期費用がかかる
・工期が長い

初期費用がかかる

タイルは、他の外壁素材や内装素材に比べ、初期費用が高いのは確か。


しかし、耐久性にすぐれメンテナンスの頻度が他の建材などに比べ低いことなどを考慮すると、ランニングコストのトータルでは他の建材と大差はないのかもしれません。

工期が長い

タイルは一般的にモルタルを使用して張っていく工法をとります。
この場合、工期は他の建材と比べ長くなります。
ただし、乾式工法という工法もありこの工法を採用すれば、工期は少し短縮することができます。

(玄関土間のタイル張り動画)

(玄関土間のタイル目地入れ動画)

(それでもタイル工事という職種が増える分工期は長くなる可能性は高いです)

タイルメーカーってどんなところがあるの?

いろいろな種類・デザインのあるタイル。

現在国内で購入できるメーカーをご紹介します。

LIXIL(リクシル)

トイレや玄関ドアなど、家に必要なさまざまな商品で知られているLIXIL(リクシル)。
タイルにおいておLIXIL(リクシル)は国内最大メーカーと言えるでしょう。
ペットを飼っている方におすすめのタイルなど、機能性も兼ね備えたタイルを販売。

ダントー

ダントーはタイルの国内最古のメーカーとして知られていて、その起源は130年以上も前に遡ります。
価格面でも幅広い種類を取り揃えているので、予算に合ったものが見つかりやすくなっています。

エコに着目した商品が多いのも特徴。

名古屋モザイク

こちらのメーカーは、輸入タイルを販売する会社です。
80年にわたりタイル販売を続けてきた会社で、日本製タイルの輸出業にも力を入れています。

木目調・大理石調などの商品があり、さらにそれらは耐火性にも優れています。
少しお値段は張りますが、シンプルでスタイリッシュなデザインを好む方におすすめです。

平田タイル

デザインやテクスチャにこだわったタイルを多く取り揃える平田タイル。
リフォームをする際に「個性的なタイル」をお探しの方にオススメです。

オザワモザイクワ―クス

モザイクタイルといえば、オザワモザイクワークス!と言えるタイルメーカー。
モザイクタイルはタイル自体が小さいため、狭い場所に張ることも可能でアート感覚で楽しめるのも特徴。

サンワカンパニー

イタリア、スペイン、中国などから輸入したタイルを通販で購入できます。
デザインも豊富で、施工場所別おすすめタイルなども紹介してくれています。

アドヴァン

こちらも輸入タイルを販売する代表的な会社。

もともとはタイル施工会社で現在は主にヨーロッパ、アジアからのタイルを輸入・販売しています。
価格面でも魅力的な商品が多く、世界のトレンド品がリーズナブルな価格で手に入るというのも大きな魅力。

丸鹿セラミックス

 

タイルだけでなく、世界の屋根瓦やレンガも輸入している会社。
樹脂系ストーンタイルなど珍しい商品もあり、イメージのバリエーションも多彩。
PCのデジタルカタログで質感などもチェックできますよ。

国代耐火工業所

伝統的な還元焼成の用い、岐阜県の多治見にある工場で良質なセラミックを作る会社。
モザイクタイルミュージアムのタイルにも使用され、この他にも病院、高校、ホテルなど、さまざまな建物への施工実績があります。

杉浦製陶

昭和25年に創業したタイル製造会社。
透明感のあるタイルデザインが特徴。
そのほかにも、凹凸のあるタイプなど種類はさまざま。

 

その他たくさんタイルメーカーはありますがこれぐらいで・・・・
もし追加してほしいメーカーさんなどおられたらご一報ください(笑)
すぐ追加しますw

タイルの貼り方ってどうやってるの?

タイルの種類もいろいろあるように、タイルを張る工法にもいろいろあります。
その中でも代表的なものをご紹介しますね。

圧着張り

まず下地面にモルタルを塗り、さらにタイルの裏面にもモルタルを塗って壁面に押し付けて張る方法。
下地とタイルの両方に貼付けモルタルを付けるので、後日の剥落・落下の危険性も少ない。

建築用語集参照

改良圧着張り

1日の塗りつけ面積を2㎡以内とし、張り付けモルタルを下地に4~6mmむらなく塗る。
塗り時間は、夏季で30分、冬季で40分以内。
タイルの裏面全体に張り付けモルタルを1~3mm程度の厚さで平らにならし、直ちに下地面に押さえつけ、さらに木づち類でタイルの周辺からモルタルがはみ出すまで入念にたたき抑えを行う。

中屋タイル様カタログ参照

密着張り工法(ヴィブラート工法)

下地面にモルタルを塗り、タイル用の振動工具を使って下地面のモルタルに埋め込むように張り付ける工法。


中屋タイル様カタログ参照

団子張り

タイル裏面に、貼付け用のモルタルを団子のようにのせ、「モルタルこすり」を行った張り付け面に押し付けるように貼り付けていく工法。
壁面の下部から上部へ向かって一段ずつ貼り付けていく。

建築用語集さまHPより参照

モザイクタイル張り

紙張りされたモザイクタイルうを張る方法。


(堺市Y様邸木のマンションリノベーション キッチンタイル)


(堺市Y様邸木のマンションリノベーション 洗面タイル)

他にもタイルの貼り方は色々あるのですが・・・ここらへんで(笑)

タイルの目地材ってどんなものがあるの?

タイルの目地材には、外装用・内装用とに大きく分類されます。
主な違いは、目地セメントに調合される「骨材」の大きさ。

目地の幅は内装のほうが狭く、外装のほうが広いので内装用には小さな骨材、外装用には大きな骨材を調合するのが一般的です。

また、内装用には用途に応じた機能を持ち合わせた特殊な目地材もあります。

例えばキッチンには汚れにくい防汚機能のある「スーパークリーン キッチン(リクシル)」など、お風呂には抗菌機能のある「スーパークリーン バス・トイレ(リクシル)」などが代表的です。

タイルの種類だけでなく、目地材もタイルを張る場所によって変えることによって、さらにメンテナンスの頻度を下げることができますね。

タイル目地の幅って決まってるの?

目地の幅は特に決まりはありません。
ただし、先ほども書いたように内装のほうが狭く、外装のほうが広いというのが一般的です。
また、同じ玄関土間でも太くした場合と細くした場合でイメージが変わってくるので家のイメージによって変えます。

目地の幅が違う2つの玄関土間の写真で見比べて見ましょう。


(兵庫区O様邸木のマンションリノベーション 玄関土間タイル目地幅10mm)


(堺市Y邸木のマンションリノベーション 玄関土間タイル目地幅5mm)

どうですか(笑)
どっちも一緒やんか!!
って思われた方♪
設計士さんや工務店さんにお任せしてくださいね^^

床に使うタイルってどんなものがいいの?

タイルは床に使うことももちろんできます。
この場合も、それぞれの場所に合わせたタイルを選ぶことが大切です。

洗面やトイレなど

洗面やトイレなどは、冬場はヒヤッと感じることが多いですよね。
そのような場所にオススメなのが「サーモタイル」。


(豊中T様邸木のマンションリノベーション 洗面サーモタイル)


(ハーバーランドY様邸木のマンションリノベーション トイレ床テラコッタタイル)

サーモタイルはリクシルから販売されているものが代表的で、ヒヤッとしないだけでなく滑りにくい加工になっているため、浴室の床などにも張ることができます。

テラコッタタイルも素焼きの為、冷たくなりにくく素足でもきもちいいいんです。

玄関土間や玄関ポーチ

玄関土間や玄関ポーチをタイル張りにすることは多いですよね。
これらの場所も、雨風に晒されることが多く、濡れることがあるので滑りにくい素材の物を選ぶことが重要。


(月見山M様邸木のマンションリノベーション 玄関土間のテラコッタタイル)


(豊中T様邸木のマンションリノベーション 玄関タイル)


(貝塚市U様邸木のマンションリノベーション 玄関タイル)

また汚れやすい場所でもあるので、汚れが目立たない色を選ぶのもポイントです。

キッチンの壁にタイルを張るとどんな感じ?

ここからは実際にタイルを貼った色々な場所をご覧いただこうと思います。

まずはキッチン。


(19HOUSEキッチンタイル)


(月見山M様邸木のマンションリノベーション キッチンタイル)

洗面の壁にタイルを張るとどんな感じ?

水に強いタイルは、もちろん洗面に張ることもオススメ。


(19HOUSE洗面タイル)


(吹田山田N様邸木のマンションリノベーション 洗面タイル)


(堺市Y様邸木のマンションリノベーション 洗面タイル)

お風呂の壁にタイルを張るとどんな感じ?

お風呂の壁こそ、タイルの良さが活かせる場所ですよね。


(都島A様邸木のマンションリノベーション ハーフバス壁タイル)


(万博公園の家T様邸木のマンションリノベーション ハーフバス壁タイル)


(東大阪Y様邸木のマンションリノベーション ハーフバス壁タイル)

小さいタイルってどうやって張るの?

小さいタイルには、先ほどもご紹介したモザイクタイルというものがあります。
かなり小さいタイルなので、これを1つ1つ張っていくのはかなり大変。

ですが、このモザイクタイルには、シート状になったものが売られています!


(堺市Yさま邸木のマンションリノベーション キッチンモザイクタイル)

DIYなどでタイルを貼りたい方には、このシート状のものがオススメ。
種類もたくさんあるので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!

タイルのまとめ

最近はめっきり減ってきたタイル工事ですが、その魅力ってたくさんあるんです。

特に個性が出るという面では、家を建てる際にこだわりたい方にとってもお勧めできる素材。
キッチンや洗面所にタイルを張ることで清潔感も生まれますし掃除がしやすい、という点でも僕はタイルが好きです。

施工する際は確かに費用と工期の面がデメリットと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、本文でもお話したように、ランニングコストのことを考えると他の建材とそんなに差はないと思っています。

どうですか?みなさん、タイルを張りたくなりましたか?(笑)

この記事を読んでタイルに興味を持たれた方はタイルを一つの検討の素材として取り入れてみてはどうでしょうか♪

番外編2つ

なんでタイルを数える時に才(さい)っていうの?

ここでちょっと豆知識。

タイルを数える単位、実は「枚」ではなく「才」を使うんです。
才なんて単位、聞いたことない!という方がほとんどだと思います。
才は、1立方尺。
「いや、1立方尺も知らんわ!」とツッコまれた方。
そうですよね~。

これは、「1辺が約30㎝の立方体の体積」という意味なのですがタイルの場合、30㎝角で1枚にしたものを「1才」と表すんだそう。

(これが一歳・・・ではなく一才(笑))

まぁ・・・普通に生活していてこの単位を使うことは・・・まずないでしょうけどね(笑)
でも「え~、そんなこと知ってるの~、すご~い!」
と、感心してもらえる可能せいはアリ、ですよ(笑)
(ないない・・・)

おなまって何?

レンガやタイルが完全である状態。
カットなどもしていないそのままの形状のこと。
って書いてます。
若かりし頃、タイル屋さんの親方がいつも
「おなま」「おなま」
って言ってて。。。

なんやねん、おなまって・・・・
って思ってたけどニュアンスで大体わかってましたが。。。
そう言うことなんです(笑)

まず、一般の方が耳にする言葉じゃないと思いますw

以上タイルの番外編でした♪
おしまい💖

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