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美術家・望月通陽(もちづきみちあき)さんについて

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大阪市住吉区で居心地の良い家を、住まい手さんと一緒に楽しく作っています。
詳しいプロフィールはこちら

みなさん、望月通陽さんという方をご存知ですか?
望月通陽さんは日本の美術家、染色家、造形作家、ブックデザイナー。
こんなに色々な肩書を持っている方ですが、一体どんな作品を作られているのでしょう?
今回はそんな望月通陽さんと、望月さんの作品についてご紹介してみたいと思います!

望月通陽(もちづきみちあき)さんとは?


【望月通陽さん】

望月通陽さんは、1953年(昭和28年)生まれ。
手がける作品は幅広く、ブックデザイン、オペラ衣装デザイン、ブロンズ製作、建築の内装デザイン…こんなに多岐にわたって活動されてる「美術家」
(ご本人がインタビューで「アーティスト」ではなく「美術家」という肩書のほうが良いとおっしゃっていました)も珍しいですよね。

望月さんの作品は、個展などで高額で売買されているものもたくさんあるんです。
望月さんは、ブックデザインでは「宮本輝全集」など数多くの作品を手がけ、1995年には講談社出版文化賞ブックデザイン賞を受賞していらっしゃいます。

また、2001年には画文集「道に降りた散歩家」でボローニャ国際児童図書賞次席受賞と、その作品は世界にも認められているんです。
こんなにたくさんのデザイン活動、製作活動をされていて、ブックカバーデザインなどでは賞も受賞されている望月さんですが、実はもともとは染物の世界に入ったことから芸術の通に進まれました。

では、どのようなきっかけで染物の世界に入られたのでしょう…?

望月通陽(もちづきみちあき)さんは誰かの弟子だったのか?

望月さんのお父様は、彫刻の職人さんでした。

望月さんも当時は後を継ぐことを考えていらっしゃったのですが、「これからの時代、彫刻だけではやていけない」というお父様の言葉をうけ、紹介を経て和服の反物や帯、のれんなどの染める「紺屋」に弟子入りされました。
最初から染物の世界に興味があったわけではなく、染物の世界に入ったのは全くの偶然だったそうです。
4年間その紺屋で修行したそうですが、その間もなかなかの異端児ぶりだったようで、自分勝手な勉強をされていたようです。
そのころからきっと色々なことに興味があったんでしょうね。

望月さんは、古くから使われている伝統デザインのみを使って染め、生地を作るという染物ではなく、自分で新しい染めを作ったり自分の模様をデザインしたい一心で、デザインのアイデアになる植物などを探すため、毎日田んぼを散歩していたのだとか。

そのとき得たアイデアなのか、彼の作風はどこか自然を感じさせるものがありますね。
親方がいう通りに修行しなかった望月さんは、結局4年の修行ののち辞めるときに、親方に「もう弟子でもなんでもない」と言われちゃったそうです(笑)

僕の持っている望月通陽(もちづきみちあき)さんの作品。

細い線で描く、柔らかく優しい雰囲気が特徴の、望月さんの絵。
シンプルなのに、しっかり存在感があるから不思議です。

2017年に三重県にあるギャラリーヤマホンという所で個展をされていて。
どうしても欲しくて、数点購入♪
自宅に飾っています!

この白の陶板は今回の個展で初出展と聞いて即購入♪
自宅の玄関入ってすぐの壁に飾っています。

友達やお客さんが来た時にまず見えるこの陶板。

皆さんに「あれ?もしかしてこれ!」
ってよくいわれます。

そのあれ?もしかしての後に続く言葉はほぼ同じ・・・
「お子さんが作られたんですか?」

って(笑)

このつぶらな瞳。(つぶらでもないか)
ギンガムチェックのワンピース?(ギンガムチェックは勝手な思い込み)

普通の大人の人では出せない雰囲気ですよね♪

こちらは型染め。

何っていうんでしょうね?この雰囲気。
わかる人にはわかる?
私にはわかります(笑)

裏にはタイトルが書いてます。

タイトル:私が授乳の聖母(笑)
このタイトルセンスまで素敵すぎます♪

そしてこちらも型染め作品。

タイトル:ちょきしか出さない子💖

めちゃかわいい♪これは一目ぼれでした(笑)

購入時息子はこの絵を見て「ちょき~」っと言って喜んでました(笑)
この作品・先ほどの聖母、どちらも白黒に見えますが実はよく見るよ藍色なんですよね~
望月さんの作品はすべて穏やかな色合いで描かれています。 

建築家中村好文さんと望月通陽(もちづきみちあき)さん

数か月前にブログでご紹介した建築家の中村好文さんを覚えていらっしゃいますか?
建築だけでなく、スツールやブックナップなど、家具のデザインもされている方です。
そんな中村好文さんと、望月通陽さんは、いろいろな場所でコラボされているんです。

cafe FLANDORE(岐阜)

こちらのカフェの設計を中村好文さん、ロゴやドアノブ、小物などのデザインを望月通陽さんがされています。
設計に約1年かかったという、オーナー、中村さん、望月さんら、クリエイターのみなさんのこだわりが詰まったカフェなんです。
オープン15周年の際には、中村さんや望月さんらが記念品のデザインをされているみたいなんです。
きっとみなさん仲良しなんでしょうね♪

鹿の舟(奈良)

そして先日ご紹介した、ミナペルホネンのデザイナー、皆川明さん。
皆川明さんとと中村好文さん、そして今回ご紹介している望月通陽さんがコラボしている、夢のような場所があるのをみなさんご存知ですか!?

僕にとっては、例の「夢の国」よりもこちらのほうが夢の国(笑)だと言っても過言ではないくらい、ファンにとってはたまらない場所なんです!
三人がコラボしたと聞くだけで、「絶対素敵な場所!」と確信を持てるのはなぜでしょう。

すみません、興奮しました(笑)

さて、それはどこかというと…。
奈良の、「鹿の舟」という複合施設内にある、「囀(さえずり)」というカフェ。


建物の設計は中村好文さん、ロゴは望月通陽さん、そしてベンチシートのファブリックにはミナペルホネンの生地が使われているという、僕の「好き」が詰まった場所なんです!

なんて贅沢な場所なんでしょう!

こちらの複合施設、カフェの他に「竈(かまど)」という食堂


と奈良の食材などを販売しているグローサリー。
「繭(まゆ)」というならまち振興館の2つの施設があるのですが、どちらの施設のロゴも、望月さんが手がけられています。

繭にあったこの本を読むスペースが個人的にはすごくいい空間でした♪

奈良ということもあり、鹿をモチーフにしたロゴ。
「囀(さえずり)」のロゴは、一見3頭の鹿しか描かれていないかと思いきや、よく見ると、カフェらしいカップも描かれているんです。

3施設のロゴ、そしてこの複合施設そのもののロゴも、鹿以外にきちんと施設の名前から連想するものが描かれています。
みなさん、見つけられましたか…?

鹿の舟のHP

http://www.kuruminoki.co.jp/shikanofune/

京の温所(京都)

そしてもう一か所。

以前ミナペルホネンについて書いた記事でもご紹介した、「京の温所」。
じつはあの施設のロゴマークのデザイン、コミュニケーションデザインを、望月さんとデザイナーの山口信博さんという方が担当されています。

癒しの空間にぴったりなロゴ。皆さんの「優しい雰囲気」を持つ一つの「作品」に仕上がっている宿泊施設です。
望月さんの描いたロゴがプリントされた暖簾(のれん)に迎えられ、中村さんが設計された建物で、ミナペルホネンのファブリックや食器に囲まれて過ごす…。
ああ(*´з`)まさに夢の国です。

京の温所HP
https://www.kyo-ondokoro.kyoto/

ブックカバー

建築とのコラボではないのですが、中村好文さん、竹原義二さん、伊礼智さんと書かれた本、「住宅建築家 三人三様の流儀」という本のブックカバーと挿絵を担当されているのが望月通陽さん。

中村好文さんと望月通陽さんの関係はなかなか深いみたいですね。
きっと、作品に対する考え方や雰囲気が似ているのだと思います。
皆さんの作品が放つ雰囲気には何か共通するものが感じられるなぁ、と思うのは僕だけでしょうか。
中村好文さん MOKスクール(モクスクール)とエクスナレッジ主催 湖畔の山荘 設計図集講演会&サイン会
↑↑↑中村好文さんを紹介したブログはこちら!

ミナペルホネン(minä perhonen)好きは木の家を好む人が多い?
↑↑↑ミナペルホネンを紹介しているブログはこちら

レストラン ルスティク(京都)

こちらは京都の京田辺市にあるレストラン♪
こちらも中村好文さん設計で施工は京都のスーパー工務店(株)ツキデ工務店さん。


真鍮で作られたドアノブ♪
今回は中村好文さんの事を書く回ではないので建築は控えめに(笑)

真鍮の表札も可愛い~

紙のランチョンマットも望月さんのイラスト付きです!

こちらの写真は以前行った時の写真です♪
紙のランチョンマットは最後に持って帰ることができます💖

建築家・泉幸甫さんと望月通陽さん

望月さんは、泉幸甫(いずみこうすけ)さんという建築家の事務所のロゴマークや、泉さんが手がけたアパートの表札の文字デザインを手がけられています。

表札の文字も、ただ単に書いているだけのようなデザインなのに、素人には決して出せない味があって、見る人が見ればすぐに、「あ、望月さんの字だ」とわかります。
泉さんが、「僕の建物にピッタリな文字」というだけあって、泉さんの設計した建物と望月さんの字はとてもしっくりきて、違和感がまったくありません。

今度泉さんが手がけた集合住宅地にも行って見たいな~

泉幸甫さんの事務所HP↓↓

http://www.izumi-arch.com/

望月さんの型染め作品

望月さんの染物の作品の多くは、「型染め」と呼ばれるもの。

デザインした絵を型にとり、切り抜いた型紙を布にかぶせ、糊をあてます。糊をあてたところを残して染め上げられて布は、望月さんがデザインした絵をふわっと浮かび上がらせるような美しい色合いに。染め上げる際の材料はざくろなど自然の素材をつかっているので、なんともいえない優しい雰囲気に仕上がります。

ただ単に布を染めたもの、と思われがちな染物ですが、望月さんの作品は、平坦な布に浮かび上がる絵が立体的に見え、見る人を不思議な気持ちにさせてくれます。

望月の作品のすべての根底にある、「染め」。
4年間の「自分勝手な勉強」があったからこそ作り上げられたデザインと雰囲気です。

平坦な布への「染め」からはじまり、立体的なデザインや作品にも発展しましたが、やはり望月さんの作品のみなもとは、「型染め」なんだなぁ、と思います。

望月さんの作品はほかにどんなものがあるの?

型染めから始まった望月さんの芸術作品の数々ですが、ではほかには具体的にどんな作品があるのでしょう…?

ブックデザイン



【写真 辻仁成 著書、「ミラクル」】

前述もしましたが、望月さんは数多くのブックデザインやイラストを手がけられています。
ブックデザインで賞を取ったこともあるくらいなので、「これが本業!?」とすら思ってしまいます。
「宮本輝全集」、辻仁成の「ミラクル」、光文社古典新訳文庫のなど、さまざまな本の表紙で望月さんの作品を目にすることができます。


【写真 光文社古典新訳文庫】

陶板画


【写真 陶板】

陶器の板の上に絵柄をやきつけたもの。
作品数は多くないものの、彼の放つ独特な優しい雰囲気はそのままの作品が多いですね。
線が入り組んでいるとか、びっくりするようなものが描かれているわけではないのに、なぜか引き込まれる画風。
望月さんの絵をみるとなぜかほっこりした気分になって、口角が上がってしまうのは僕だけでしょうか(笑)

ブロンズ


【写真 ブロンズ】

染物から始まった望月さんの芸術作品ですが、平坦な布や紙の上での芸術だけでなく、ブロンズのような立体的な作品も数多く製作されています。
躍動感というより優しさ、静寂さ、穏やかさを感じる作風は、染物にも絵にも、そしてこのブロンズにも共通して言えること。

内装デザイン

望月さんは、「日本福音ルーテル広島教会」という教会の内装デザインもされています。
いたるところに彼の作品がちりばめられているこちらの教会。
まるで望月さんの作品ばかりを集めたミュージアムのようです。

 

日本福音ルーテル広島教会さまHPより

そしてなんといっても最大の特徴は、教会の建物内、壁中央に掲げられているブロンズの十字架。
世界でここにしかない、望月さんがつくった十字架です。

【子羊を背負うキリスト】

平和大通り側にある教会の階段を上ってくると左手壁面にあるのが、子羊を背負うキリストの像です。
都会でさまよう一匹の子羊を探して、良き牧者であるキリストは今日も私たちを招いてくれています。

すべての作品において、望月さんの作品には曲線が使われ、柔らかい雰囲気をだしていますね。

こんなに多岐に渡るデザインや製作ができるなんて、ほんとうに「すごい」の一言です。
しかも、すべてのジャンルにおいてそれぞれの味を出しつつ、それでもきちんと「望月カラー」を持たせている。
まさに才能なんだなぁ、と感じます。

2017年11月望月通陽さんの個展に

三重県にあるギャラリーヤマホンさんに行ってきました。

ちゃんと許可をもらって写真撮影をしましたよ(笑)
ここも夢の国でした♪

トイレにも飾ってありました~

まとめ

いかがでしたか?
この何とも言えない作風が僕は好きなんです♪
中村好文さんも、ミナペルホネンの皆川明さんも、そして今回ご紹介した望月通陽さんも、共通して言えることが、「優しく自然を大事にしたデザイン」ではないでしょうか。

もちろん躍動感溢れる作品や、曲線よりも直線を多用している作品が好きな方もいらっしゃいますよね。
でも僕はなぜかこういう、「丸い」「優しい」「癒される」雰囲気の建築や芸術品に魅了されてしまうんです。

建築とは直接関係ないかもしれませんが、建築家の方々とコラボされている点や、「素敵な家にする」のに欠かせない芸術作品を提供してくれている、ということで今回は望月通陽さんをご紹介させていただきました!

なんていいながら、本当は僕が大好きな美術家さんなのでみなさんにお教えしたかっただけなんですけどね(笑)。

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