杉の源平ってなに? 1等材 赤勝ち1等 上小節 無節とは?
これは、杉の源平無地です。
今回のタイトルにもある、杉の床材。
無垢の床材!杉の無垢床。
一言で言っても、いろんなものがあるんです。
タイトルにも書いた、源平、1等、赤勝ち1等、上小節、無節(無地)。
その他まだあるはずです。
実際これがどんなものなのかを簡単にですが説明してみたいと思います。
赤勝ち無節(無地)
(19HOUSE)
こちらは、吉野杉の赤勝ち無地です。
無地というのは、読んで字のごとく、「無地」
木で言うと、節がないって事なんですよね。
そして赤勝ちとは芯に近い材料って事です。
木って、年輪の中心に近いほど年数が古いわけで悪いように言えば老人、いいように言えば老人(一緒やないか~)なんです(笑)
木の年輪は、木の育った年数とも言えます。
真ん中から外に向けて大きくなっていくので、さっきの内容で言うともちろん外が新しいのは明白。
そう若いんですよね。
そこが、木で言う所の白太(しらた)というんです。
赤勝ちと書いてるのは、芯に近い年数の古いものを勝ちで注文したいですって事です。
弊社では、基本的に注文するときには「赤勝ち1等材」を注文します。
赤勝ち1等材とは
これまた書いてるように赤が勝ってる材。そう、芯に近い材。
そして1等材。
1等とは、節のある材の事なんです。
これが、赤勝ち1等という材です。
こちらも吉野杉の赤勝ち1等材です。
マンションでも、戸建てでも家1件を赤勝ち1等で指定して注文しています。
その中で、上小節の材料も交じってくるわけなんです。
それは、工務店として最初に仕分けをして、節が多いものをあまり人が通らない寝室だとか、キッチンの足元だとか子供部屋だとかに分けて使います。
↓こんな感じでフローリングを仕分けします。
家族だけが見える所に節が多いものとかを使って、メインストリートとなる玄関から入ったホール、廊下などを節の少ないものを選んだらいいんじゃないかなって。
源平とは
↑これは僕も調べたことがないし、ウィキペデアで調べるのもめんどくさいのでそうかな?という事を書いてみると。
源平。
源氏と平家。
赤と白。
ね。
そういうことかなと。
最初の床の写真に戻ってみてください。
赤と白なんですよね。
年寄りと若者。
結構若者が多いんですよ。
別にこれで、床の性質とか何かが変わるわけではないんですよ。
全く問題もなく床材として使えるし、普通にへこむし普通に傷もつく。
床としては赤が勝ってようが白が勝ってようが、どちらも使い勝手は同じなんです。
じゃぁ、なんで赤勝ちをわざわざ選ぶのか??
ですよね。
写真だけでお伝えしますね。
あなたが写真を見た時に、源平と赤勝ちの材どちらがきれいに見えますか?
多分100人中50人ぐらいはそりゃ~赤勝ちでしょ~ってなりますよね。
残りの50人近くも、そりゃ~赤勝ちでしょ~ってなる可能性がありますよね。
何度も言います。
源平と赤勝ち。
床材として使用する分には全くもって何も問題があるわけではありません!!
ただ、写真だけで見ると源平って見た目だけ、見た目だけですよ。
うるさく見えませんか?
これは人の価値観なので何とも言えないですが、個人的には写真映えがしないとか思ってしまってて・・・
なので、基本的には赤勝ちを選んでもらっているんです。
ここなんてわかりますか?たまたまですが、材料が結構いいものが多くて。
玄関からこのキッチンのメインストリート部分には、赤勝ち1等を注文しているのですが、ほぼ上小節とか無地の材が入ってるわけなんですよね。
(ちなみにですが上小節とは、小さい節程度がある材って事です)
でも、ここを工務店が適当にどこでもいいやと使ってしまうとこうはならないのです。
ちゃんと使う場所を選んでフローリングを施工することで家の雰囲気も見た目も変わると思うんです。
(大阪狭山市W様邸木のマンションリノベーション現場)
こちらも赤勝ち1等材の吉野杉の床板。
(ポートアイランドY様邸木のマンションリノベーション現場)
こちらも赤勝ち1等材の吉野杉の床板。
(都島区A様邸木のマンションリノベーション現場)
こちらも赤勝ち1等材の吉野杉の床板を注文したのですが、その中で節が少ないものを玄関からリビングに向けてのアプローチに使っています。
例えばですが、お友達ではなく玄関で立ち話する程度の方、郵便やさんなどがきた場合は奥まで見る事はないですよね。
そのパッと来た人が、目につく所にはなるべく節が少ないようなものを選ぶといいかなと思ってやってます。
これはあくまで見た目だけの話なので、何度も言いますが性能に関してはどちらも一緒ですからね♪
工務店って、皆さんは気が付かないこんな所まで考えて施工してるんですよ💖