お風呂のタイルに生えたカビってどうやって綺麗にするの?
最近ハーフバスのご依頼が、新築でも木のマンションリノベでも多くって。
そしてお風呂にタイルを張ることもかなり多いんです。
ハーフバスってこんな感じです♪
お風呂のタイルで、やはり気になるのは・・・・目地のカビ。。。
正直ちゃんとメンテナンスしてないと、絶対にカビが入ってしまいます。
じゃぁ、どうやったらカビが入らないのか?
カビが入らないのは・・・ほぼ不可能です。。。
なぜって、あれだけ湿度があってカビが入りやすい状況の中でカビが生えない方がおかしい・・・
という事で今回はどうやったらカビが生えにくいのか?
カビが生えたらどうしたらいいのか?
について書いてみたいと思います♪
そもそもカビってなぜ生えるの?
にっくきカビ。
掃除しても掃除しても、へこたれず発生してきますよね。
こちらが心が折れて、もう掃除を放棄したくなるほどしつこいカビ。
そんなカビはなぜ生え、そして増殖するのでしょうか。
ここでは、そもそもカビとは一体何なのか、また種類や発生しやすい季節などについて詳しくご説明していきますね。
カビとは一体なに!?
カビと聞くと、もう憎いという感情しか沸いてきませんが、実はカビは「真菌」というものの仲間。
実は「真菌」って、意外と私たちの身近にたくさんあって、しかも私たちの役に立っているものも多いんです!
例えばキノコ。
キノコも真菌の仲間だし、ペニシリンのような医薬品も、カビから開発されているんです。
そう考えると、「真菌」には嫌な気持ちは沸きませんよね。(知らんけど(笑))
だからといってカビに好感はもてない!
わかりますw
では、次はカビはどうやって繁殖するのかを見ていきましょう。
カビが繁殖する条件って?
カビが繁殖する条件。
だいたいみなさんお分かりかとおもいますが
・温度
・水分
・栄養(皮脂やシャンプーの洗い残しなど)
が3大条件。
特にお風呂場に生えるカビは
「好湿性カビ」といって、いわゆる黒カビ。
この種類のカビは湿度の高い場所が大好き。
この他にもカビには「耐乾性カビ」(窓ガラスのパッキンやカーテンに生えるカビ)や「好乾性カビ」(壁や壁紙に生えるカビ)などがありますが、次の項目では「お風呂に生えるカビの種類」にフォーカスして説明しますね。
お風呂に生えるカビは1種類?
みなさんがよくお風呂場で目にするカビはおそらく「黒カビ」と呼ばれるものではないでしょうか。
でも実は、お風呂場に繁殖するカビは1種類ではありません。
お風呂場に発生しやすいカビには2種類あって、先ほどもお話した
「黒カビ」
と、ピンクに見える
「赤カビ」
というもの。
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
黒カビ
「黒カビ」とは俗名で、正式には「クラドスポリウム」と呼ばれます。
お風呂場の床や壁、天井などありとあらゆるところに発生する、とっても厄介な存在。
繁殖力も強く、放っておくとあっという間に広がってしまいます。
赤カビ
「ピンク汚れ」などとも呼ばれる赤カビですが、これはロドトルラという酵母菌、またはメチロバクテリウムという菌が繁殖したものなんです。
皮脂などを栄養源として、水滴が残っているところに主に繁殖します。
カビが生えやすい季節ってあるの?
カビとは年がら年中戦っている気がしますが、実は繁殖しやすい時期、繁殖しにくい時期があるんです。
お風呂場のカビが好むのは「湿度」というお話をしましたよね?
ということは、梅雨時期である5~6月にかけては繁殖しやすいということがわかります。
そして9~10月の秋の長雨の時期も繁殖しやすいんです。
「あれ?でも7月に梅雨が明けても湿度は高めだけど・・・?」と思いますよね。
実はお風呂場に繁殖するカビ、高温は苦手。
なので7~8月の30℃を超える時期はカビの繁殖スピードは落ちるんです。
また、寒くて乾燥する冬場もカビの繁殖スピードはダウン。
ただ、まったくカビがなくなるのではなく、繁殖スピードが落ちるだけで生息しているのでご注意を!
カビによるアレルギーは?
カビ=アレルギーと考える方も多いと思います。
お風呂場はカビの宝庫といっても過言ではないくらいカビが発生しやすい場所。
では、お風呂場に発生するカビでアレルギーは起きるのでしょうか。
お風呂場のカビ、リビング・寝室のカビ、どっちが怖い?
前述したように、カビにはいくつか種類があり、お風呂場に発生するカビは湿度を好むカビ。
そしてリビングや寝室には「耐乾性カビ」や「好乾性カビ」などが発生します。
特にアスペルギルスという耐乾性カビはホコリのカビの一種で、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症を引き起こす原因となります。
お風呂場に発生するカビも喘息や副鼻腔炎などのアレルギー疾患や、夏型過敏性肺炎などを引き起こす原因と成り得ますが、お風呂場にいる時間より、リビングや寝室にいる時間のほうが断然長いですよね。
ですので、お風呂場のカビも全く害がないとは言えませんが、怖いのはリビングや寝室に発生するカビなんです。
ホコリのカビなので、ホコリが部屋に溜まらないようこまめな掃除が必要ですね。
カビ対策はどうしたらいい?
お風呂場のカビ、最初は黒い点など小さなものですよね。
その時点で「あ、カビが生えてきた。掃除せなあかん!」とたいていの人は思います。
・・・でも。
実は黒く見えてきた時点で、カビはすでに黒い糸状の「菌糸」を伸ばしている状態。
カビは目に見えない状態で潜んでいて、成長した時点で私たちの目に見えるようになるのです。
では、カビ対策はどのように行えばいいのでしょう。
ここではカビ対策について詳しく解説していきます。
すでに発生してしまったカビの除去方法
では、みなさんが「あ、黒カビができた!!」と思った時点でのカビの掃除方法から。
黒カビや赤カビの初期段階には、60℃以上の加熱による殺菌効果が認められています。
「だったらもっと高温のほうが効果があるのでは!?」と思うかもしれませんが、あまりの熱湯だとお風呂場の床やバスタブの素材を傷めてしまう可能性があるので、60℃くらいにしておいてくださいね。
黒カビにはカビ取り剤!選び方と使い方
カビ取り剤には主に
・塩素系漂白剤
・酸素系漂白剤
の2種類があります。
それぞれに特徴があり、注意点もあるので詳しく説明します。
塩素系漂白剤
この種類のカビ取り剤としては、「カビキラー」が有名ですね。
カビの組織を分解し、菌糸のメラニンを漂白することによってカビの除去をしてくれるカビ取り剤です。
ただし効果は高い分、取り扱いには注意が必要。
「まぜるな危険」と表示のあるものは酸性タイプのクリーナーや酢などが混ざると危険なガスを発生してしまうことも。
小さなお子さんが間違って使用してしまわないよう気を付けましょう。
自宅でのタイルをカビキラーで漂泊してみました。
お風呂が暗いので・・・写真わかりにくい。。。
タイルの目地が少し黄ばんできてて。
カビキラーをシュッと吹きかけるだけだと、垂れ流しになってしまうので吹いた後はこんな感じでラップで乾燥しないように押さえつけます。
垂れたカビキラーがハーフバスの腰部分の汚れを垂れた形できれいにしてくれてる(笑)
わかりにくいだけで、これだけハーフバス部分も汚れてるんですね・・・・💦
最後にきれいにお湯で流して。
完成したのがこんな感じ♪
照明が暗いのでわかりにくい‥‥(笑)
でもかなりきれいになってます!
居藏のおすすめカビキラーはこれ!
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これは電動でカビキラーが出てくるのでめちゃ便利(笑)
愛用してますw
酸素系漂白剤
塩素系より効果は劣りますが、酸素系漂白剤は危険性がなく酸性のクリーナーと使用しても安心。
オキシクリーンなどが代表的なものですが、粉末なのでペースト状にする手間、そしてそのペーストをカビ部分に塗布してから数時間放置しなければならないことを考えると、面倒だと感じる人もいるかもしれません。
ただ先ほども言いましたが、安全性は塩素系より高いので、小さなお子さんがいらっしゃるお家では酸素系のほうがいいかもしれませんね。
その他のカビ取り剤
カビキラーのように、ほとんどの塩素系漂白剤はスプレータイプですが、ジェルタイプのものも販売されています。
しつこい黒カビや、ゴムパッキンなどの黒カビにはしっかり密着してくれるジェルタイプがオススメ。
居藏のおすすめジェルタイプ
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ちょっと一部カビ汚れみたいになってる部分があって。
カビトルンデスPROをぶちゅっと目地に。
他の目地汚れもぶちゅっと。
2時間ぐらい置いてスポンジでこすり取ります。
しかし・・・・何と。。。
撮った後の写真を撮り忘れるという大失態・・・💦
でも結構きれいになってます♪
こっちの方が垂れないし楽wなので個人的には、カビトルンデスPROの方が楽かな~
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こんな業務用もあるみたいなので、今度はこれを買おうかな♪
赤カビの除去方法!繰り返す赤カビを防ぐには?
赤カビ(ピンクカビ)って、掃除した数日後にはもう発生していますよね。
掃除しても掃除してもキリがない・・・
赤カビは根をはらないので、掃除は比較的簡単です。
でもすぐに発生してしまうのが特徴。
そう、エンドレスなんです。
そんな赤カビを防ぐにはどうしたらいいのでしょう・・・
それは、
「掃除した箇所をアルコールスプレーなどで除菌する」というもの。
除菌しておけば、赤カビの発生だけでなくその他の菌も除菌できるので効果的ですよ!
カビの発生は日ごろの予防が大切!
お風呂場のカビは湿度や栄養が大好物だということはもうわかりましたね。
では、発生を予防するには具体的にどういうことを行えばいいのでしょうか。
最後にカビの発生を防ぐポイントをいくつかご紹介したいと思います。
入浴後は温水でしっかり洗い流そう!
カビの大好物である栄養を残さないために、入浴後は50℃~60℃ぐらいの温水でしっかり隅々まで洗い流しましょう。
微量な皮脂が残っているだけでも、それを栄養源としてカビは繁殖します。
また、シャンプーなどの洗い残しもカビの栄養源に。
ぬめりの原因にもなるので、しっかりと洗い流すことを忘れずに!
(あまり熱すぎると浴槽などを傷めるのでほどほどで)
水分を除去する!
少し面倒と感じるかもしれませんが、浴室を出るときに乾拭きやスクイージーを使って水分を除去するのも効果的。
水分があるとおのずと湿度が高くなるため、とくに梅雨時期や秋はカビが繁殖しやすい状態になってしまいます。
このケルヒャーのバキュームクリーナー結構便利ですよ^^
まぁ、でもお風呂なのでただの水切りで十分ですね♪
最も効果的なのは換気!
カビの発生予防として一番効果的なのはなんといっても「換気」。
換気扇をつけるだけでなく、天気の良い日は窓をあけておくのも効果的。
梅雨時期や雨の日などはお風呂を使用していなくても湿気が溜まってしまいます。
換気扇んは基本的に24時間稼働させておくことをオススメします。
「え!換気扇を24時間稼働させておいたら電気代がすごいことになるんじゃ・・・」
と思われるかもしれませんが、一般的にエアコンや電子レンジなどの家電機器に比べると電気代は安いのでご安心を。
換気扇をつけていなかったためにカビが発生して掃除頻度があがるよりも、換気扇をつけっぱなしで掃除頻度が下がるほうが・・・いいですよね(笑)
防カビ剤との併用もオススメ
ドラッグストアでも近年見かける、スプレータイプや燻煙タイプの防カビ剤。
カビが発生してから掃除するのもなかなか大変なので、このような「防カビ剤」も併用して使用すると掃除の手間も減るのでオススメですよ!!
お風呂のタイルに生えたカビってどうやって綺麗にするの?まとめ
カビって、本当に見ると気分が悪くなるし、それを掃除するのも嫌ですよね・・・。
でも掃除をちょっとさぼってしまうとすぐに現れる存在・・・。
発生してからの掃除方法ももちろんありますが、なにより予防が大切。
カビの大好物はおわかりいただけたと思うので、これからはその大好物を排除して、カビの発生予防に努めましょう!