高断熱高気密住宅大阪 気流止め・気密・断熱材の施工方法
気密シートは、ぴっちりと貼って、ジョイント部分は、気密テープでしっかりと留める。
壁も天井も連結させて、切れないように。
そしてこのシートはあくまで気密用ではなく、弊社では防湿シートとして使用してます。
そして、気密は外部でボード気密を取っています。
⇓新住協の本 新在来工法マニュアルP6
はい、居藏です。
今日は、私がもうかれこれ5年近くお世話になっている新住協関西。
そこで習った高断熱高気密住宅のことを4物件アップしてみたいと思います。
まずは八尾M様邸
こちらの物件は基礎内断熱とする為、基礎と土台は隙間なくぴっちりとし、ここで気密を取ります。
そう、こんな感じで。
基礎内断熱の写真。
基礎の内側立上りと、返しで1m程度土間をスタイロフォーム3種で貼り付けます。
基本的に、基礎は室内として見ているって事なんです。
屋根。
天井がJパネルの現しとなっていて、屋根の外で断熱をしました。
なので、登り梁にもボード気密を取る為に、パッキンを先行して張ります。
(日本住環境のPEパッキンを施工)
そのパッキンの上から、Jパネルを敷くことで外部でボードで気密が取れます。
外壁も同様に、外部にダイライトという耐力用の面材を張ります。
ダイライトを張る前に、これまたPEパッキンを張ります。
ダイライトで、パッキンを押しつぶすようにして密着させます。
こちらは、羽子板ボルトが付いている所。
ここは、熱橋(羽子板ボルトは金属なので熱が伝わりやすい)になるので、吹き付けの発砲で熱橋を処理します。
固まったら、出っ張った部分が邪魔なのでカッターなどで梁面までカットします。
羽子板ボルトを通す穴。
ここは、カナモノを通すために少しルーズに開けられているので、カナモノを通しても周りには隙間が空いてます。
そこも見逃さず、手吹きのウレタンスプレーで処理します。
そして、外部の断熱材を入れる足元。
今はやっていますが、このM様邸の時にはまだ足元に1枚割りを入れてませんでした。
なので、構造用合板が土台の半分までしか来ないので、残り半分は土台が見えたまま。
わざわざこうやって24mmの段差分切って詰め込んでました。
結構面倒な作業を今思うとしてたなと・・・
そしてこれも今はやってませんが、当時はまだ今よりも知識が薄くて。
エアコンスリーブなどパイプ周りの断熱処理。
また後の物件で今はこうしているっていうのを出しますが、昔はこのアールに合わせて切るという手間な作業をしてました。
こんな感じで仕上がりでした。
続いての物件が泉大津市のK様邸
こちらは、M様邸と違い床下断熱でした。
先ほどとどこが違うかというと。
基礎の上に20mmの基礎パッキンという、パッキンを敷き並べます。
これは空気が通るようになっており、床下は外部という扱いなんです。
ただ、玄関廻りとお風呂廻りだけは気密パッキンを敷いて密閉しておかなくてはいけません。
その基礎パッキンの上に土台を敷くとこんな感じ。
先ほどのM様邸と比べると20mm(厳密に言うと17mmですが・・・)高さがこちらの方が高くなって、基礎の中は外部って言う事で考えます。
そして上棟後、雨養生シートをめくり。
先ほどのM様邸と同じように、熱橋となるボルト部分にはウレタンスプレーを吹きます。
基礎が通気パッキンになったらここが忘れがちになるかもしれないのですが、ホールダウン金物を通した穴。
ここって、壁の中、そう壁体内になるんですよね。
もしここにコーキングをしてなかったらどうなるのか?
外気が断熱材の中に入っていくんですよね。
だからここもきっちりとコーキング処理をします。
よ~く見て、コーキングをしてるかチェック!
大工さんを信用していないわけではないのですが、チェックをするのも監督の仕事の一つなので細かく見ます。
ここでもしかしてお分かりの方もおられるかもしれませんが?
そう、先ほどのこの絵。
わかりますが、赤丸の所の材を今回から勉強して足しております♪
そして、柱と床合板の隙間。
ここも大事な所。先ほどと同じ理屈で基礎の外気が壁体内に入る所なんですよね。
だから、ここもコーキングでぴっちりと埋めます。
コーキングは目立たせないためにクリアにしたのですが、これも勉強をして逆に目立たないとチェックしにくい!!
と言う事で、次の物件から白とかグレーに変更しました♪
電気の配線であけた穴も小さな隙間になるので、コーキングで埋めます。
プレカットされた構造用合板は、こんな感じで隙間が空きます。
なのでシュッと、吹きます。
この作業は、大工さんがやったり監督がやったり、私がやったり。
基本は大工さんなのですが、人間がすること忘れやミスもあります。なので、チェックが大事なんですよね。
ここもコーキング処理。
ここの配線も。
コンセント部分もきっちりと室内の湿気を壁体内に入れないように処理。
(日本住環境のバリアーボックス)
細かいですが、配線の隙間から壁体内に湿気が入らないように処理。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、なぜ柱回りのコーキング必要なのかというと防湿シートはこんな感じで室内側に少し折り曲げて施工します。
なので、先ほどの所にコーキングを打ってない場合、合板と柱の間の外気が壁体内に入るっていう事なんですよね。
壁も天井も連続させてシートをつなげる。
天井換気扇が取りつく所。
ここもシートを切れないように・・・
結構ここら辺は大変な作業ですね・・・。
外部は先ほどのM様邸と同じように、PEパッキンでボード気密。
基礎通気工法にした場合お風呂に空気を入れてしまうとよくないので、ここだけは基礎断熱をしてきっちりと密封します。
M様邸の時には、裸のグラスウールをカットして入れてたのですが、先輩方のアドバイスを頂き配管廻りは小さく箱を作りそこにウレタンスプレーで吹く。
そうすると、丸に切らずしかも綺麗に断熱が出来ます。
と・・・ひとまず2件。。。
またここに足すとして。。。汗
2件で今日はご勘弁を。。。