エアコンを切ると光熱費が上がる? 床下エアコンとエネファームの発電について 冬編
床下エアコンって本当に家1軒全体に効くの?
今回は冬に使う床下エアコンについてブログを書いてみます。
こちらのモデルでは壁付けエアコンを床下近くに取り付けしています。
最後に冬の電気代とガス代を載せてます。
タイトルにも書きました、床下エアコン。
最近床下エアコンは、かなり巷では人気になってきているのかもしれませんね。
(実際はかなりマニアックなので人気になってるわけはないのですが・・・汗)
その人気なのか、人気ではないのかよくわからない床下エアコンの事を説明してみたいと思います。
目次
そもそも床下エアコンって何?
床下エアコンとは、読んで字のごとく床下にエアコンをつけるエアコンの事です。
えっ。
床下にエアコンついてへんやん・・・
って思いますよね。
むしろ床上エアコン・・・って思う方もいてますよね。
でも、これも床下エアコンなんですよね。
正式には「基礎断熱床下放熱式エアコン暖房」が通用する正式名称です。
この写真と最初の写真でも見てわかる通り、フローリングの下に穴をあけて基礎まで筒抜けにします。
そして、エアコンの前に、この写真のように、木でカバーを作ります。
木でカバーを作った時に、エアコンとこのカバーの隙間に間があくので、スポンジパッキンなどをつけてなるべく隙間をなくします。
ちなみにですが床下エアコンはあくまで暖房用で使用します。
暖気は空気よりも軽く、勝手に上昇してくれるので床下内部に吹き込んだ暖気が、上昇気流で上に上がり家全体に回っていくという単純な仕組みです。
何か特別なシステムをしてるわけではなくて、普通のエアコンをつけてるだけなのでメンテナンスも電気屋さんが来てくれれば付け替えもすぐにできます。
むしろ、床上すぐなので通常のエアコンよりもさらに楽に交換出るかもしれませんね。
ちなみに、冷房用はまた今度書きますが、このエアコンは使わずに2階の一番高いところにあるエアコンを使います。
暖房と違い、冷房は空気よりも重いため自然に下に落ちていくからです。
木のカバーを被せたらこんな感じになります。
斜めから見るとこんな感じ。
そうです、エアコンはすっぽりと木のカバーで隠れてます。
もちろん、上部の吸気する部分はあけておかないとだめです。
こちらでは床下エアコンは、ウォークインクロゼットの中に設置しています。
なので床下エアコンの上には洋服をかけてます。
そして床下エアコン上部の空間がもったいないので、吸気分の100mm以上あけてその上に物を置ける棚を設置してみました。
床下の空間ですが、床下には基礎断熱と、床断熱があります。
基礎はしっかり気密をとって施工をしています。
↓今回詳しくは書かないですが、基礎と土台の隙間はしっかり気密をとって、基礎も室内として考えています。
当時のブログはこちら
間取りはどうなってるの?
こんな感じです。
そう、ウナギの寝床みたいに縦長なんです。
まず、なぜ床下エアコンをウォークインクロゼットに取り付けしたのか?
そして、床下エアコンの位置はどこが正しいのか?
ここは知りたいところだと思いますよね。
実際、この長さで、一番奥の部屋に床下エアコンを持ってきて、洗面脱衣室までエアコンの暖気が流れるのか?色々と悩んだ結果、真ん中に持ってこようという話に落ち着きました。
床下エアコンをつけてみて暖気は床下全体に流れるのか?
かなり縦長な間取りなので、真ん中あたりに床下エアコンを設置した場合前と後ろに空気が流れるのか?
ここは心配なところです。
なので洗面脱衣室の床下には、環境創機さんの床やさんスリムという床下換気扇を設置しました。
上から見ると、ガラリだけしか見えません。
実際、ウォークイン内の床下エアコンをつけて、サーモカメラで見てみました。
暖気がちゃんと出てきてるのがわかりますね。
階段下にも、同じく環境創機さんの床やさんという床付の換気扇を設置。
機械自体は階段下に隠れているので見えません。
こちらもサーモカメラで確認!
こちらもめっちゃ暖気が出てますね♪
こちらも、空気が出てくる所を作ったもの。
どこに設置したのか?
ゴミが下に落ちないように、ステンレスの網も取り付けます。
ここもサーモカメラでチェック。
ほんのり、暖気が出ているのがわかりますか?
ちなみに、反対側にも穴はあけていましたが、さすがにここまでは出てなさそうですね・・・
換気扇がなく自然ではここは限界なのかもしれませんね。
床下エアコンを設置してどうなるの?メリットは?電気代は?
大前提として、高断熱高気密住宅にしてるのが大前提にあります。
先日書いたグラスウールの施工方法ブログ
先日書いた高気密についてのブログ1と2
こちらのモデルハウスの2月分の電気とガスの請求書がこちら。
↓
ガスは2月分、電気は1月分と1月ずれてるのですが、参考までに。
2月分ガス代12524円
1月分電気代5084円
合計17608円
こちらのモデルハウスでは大阪ガスのエネファームを設置しているので電気を発電してくれます。
その発電量が、3620円
この金額は上記の請求金額の中に含まれています。
私は、ここに住む前賃貸住宅に新婚時代からずっと住んでました。
44平米程度の小さい家。
昨年の電気代とガス代を調べると、
1月の電気代は15000円程度、ガス代が6000円程度でした。
建物の気積でいうと3倍ぐらいはある空間で、賃貸住宅よりも光熱費が安いんです。
そしてこちらが3月分。
3月分ガス料金が12713円
2月分電気料金が3163円
2月の寒い時期で…電気代が3163円!!!
合計15876円
そのうち発電量が、3722円
ここで一つ情報があるのですが、床下エアコンの大きさですが、8畳用です。
この大きい空間を8畳用のエアコン1台で温めてます。
しかも、24時間ず~っとつけっぱなしです。切りません。
別に何かからくりがあるわけではないです。
きっちり断熱と気密の施工をした結果こうなったということです。
そしてこちらが4月分。
4月分ガス料金が9442円
3月分電気料金が2412円
ガスは4月分なので、もう暖かくなってきたのか金額も結構下がりましたね。
合計11854円
そのうち発電量が、5363円
念のために、2階リビングに6畳用エアコンを設置していたのですが、やはり寒い時期や朝起きた時にはつけてます。
でも、3月になってきたら1階の床下エアコンのみで十分家全体が暖かかったのでほぼ2階のエアコンはつけていない状態でした。
こちらのモデルハウスでは、北側道路で南側はほぼ光がさえぎられています。
もしこれが南の光がもっと頂ける土地だったら電気代はもっと下がるのかも?しれませんね。
床下エアコンって特殊なエアコンじゃないの?
こちらは、最初に書きましたが通常の壁付けエアコンです。
でも、通常壁付けエアコンって温度センサーが下記の位置についている商品が多いんです。
↓
ちなみに、もしここに温度センサーがついてて最初みたいに木のカバーで覆ったらどうなるのか?
というと、すぐに止まります。
例えば温度設定を22度にしたとして、覆ってしまいます。
覆った所はすぐに22度になるでしょうね。
そしたら、エアコンは22度に部屋がなったと感知してそれ以上は温めてくれません。
じゃ、どうしたらいいのかというと。
まず、こちらが今回使用した三菱の壁付けエアコンです。
この壁付けエアコンとは別に壁付けにリモコンを設置するんです。
実は、このリモコンに温度センサーがついてるんです。
機械の右下ぐらいです。
この右下にあるのがセンサーです。
ちなみにこちらのモデルハウスでは廊下にリモコンを設置しています。
そして、忘れてはいけないのがこれ。インターフェース。
(インターフェースとは、種類が異なる機器同士あるいはコンピューター機器同士、コンピューターとプログラムを結びつける共用部分を指すために使われます。)
このインターフェースを取り付けしないと、リモコンの温度センサーが反応してくれないのです。
これで、床下エアコンもばっちり取り付けできます。
まとめ
結局のところ、まずは断熱材の施工をきっちりとして気密の処理もきっちりとしないと意味がない。
断熱も気密もちゃんとできてないのに、エアコンを24時間つけっぱなしにしてたら電気代はめちゃくちゃかかる。
ということなんですよね。
だから、まずはしっかりとした施工をした上で床下エアコンの設置が必須だと思います。
ほかにも床置きエアコン↓
こちらは上と下から2方出るという優れモノなんですけど、これを床下に設置されている会社さんもおられます。
これもいいと思います。
センサーは右上についててここで感知してくれるので大丈夫そうです。
ただ・・・壁付けエアコンよりも高いのがネックなんですよね・・・
でも、予算が許すのであればこちらもありだと思います♪
家を温かくして、夏は涼しく冬は暖かい家に住んでみませんか?
追記
家族の反応
家族の反応。
今までの寒い賃貸住宅の時には冬に朝起きるのが苦痛だったけど、ここでは寒さを感じることなく起きることができた。
寒い日に外から帰ってきたときに、家の温かさを実感できた。
真冬の特に寒い日は、2階リビングの6畳用エアコンをつけたけど、それ以外は床下の8畳用エアコン1台で家全体を温めることができた。
ネタトモステーションで室内と外気の温度のデータをとってるのでその結果
ちなみに、2月14日の朝7時半の外気温3.2度。この日はかなりほかの日と比べても寒そうですね。
同じく2月14日朝7時半の2階リビング横畳スペースの室内温度18.5度。
床下の8畳用エアコン1台つけっぱなしでの室内温度です。
エアコンの温度設定は大体22度~24度ぐらいです。
家族の反応も上々。
冬は快適に過ごせました♪
次は真夏を体感して、情報をUPしていきたいと思います~
またまた追記です。
夏のデータもある程度出てきましたのでこちらにUPしておきます♪
夏用エアコンブログ⇐
追記
2020年3月に大阪市住吉区で工事をさせていただいたKANA-HOUSE。
こちらにも床下エアコンを設置したのですが、見学会の時になぜか床下エアコンがうまく作動せず?
電気屋さんと一緒に、インターフェイスなどを確認。
色々とメーカーに問い合わせてみて判明。
ここのスイッチをオンに切り替えてたのですが・・・・それだけではだめだったみたいで。
切り替えて、一度コンセントを抜き2分以上置いて差し直しをしたら・・・・
無事MAリモコンの方のセンサーに切り替わりました・・・。
よかった‥‥💦
追記その2
2021.3.2
我が家の床下エアコンが寒い日あまりあったかくならんなぁって思ってて。
ちょっとチェックのために床下に潜ることに。
長男も初の床下でちょっと探検気分(笑)
(正直少し邪魔やったけどw)
KANA-HOUSEでもおかしかったインターフェースをあけてチェック!
ここの3ってところがオンになってなかった・・・・
いつも温度を上げていくとここが暖房準備中になってて・・・
本体で温度を検知してたので、止まってたんやなぁ。
それでも21度前後はあったので気づかなかった・・・
切り替えてすぐの夜の室内温度が21.4度
朝起きてみると23.2度にw
これで床下エアコンもっとちゃんと効くかも(笑)