2017.1.27(金) 岐阜県恵那市金子建築工業様のモデルルーム見学と鎌田先生・前先生の講演 Q1住宅
朝の6時に自宅を出発!!
居藏です。
1月27日(金)に岐阜県恵那市にある、金子建築工業さんの木ポイント大ホールにて、平成28年度中小企業工務店への講習会および適合証明サポート支援事業のセミナーを聞きに行ってきました。
朝6時に家を出て、7時の新幹線に乗り、8時40分に恵那駅に到着!
家から2時間40分で駅につけると言う事は、9時出社の会社ならギリギリ間に合いそう(;・∀・)
恵那の駅から、金子さんのショールームまで750mぐらいだったので歩いていくことに。
途中、ケラバ面の長~~~~~~い屋根の建物を発見!
これは、木造では絶対に無理やな・・・汗
そして恵那市の、道路境界のポイント。
大阪にあるものとちょっと違いますね。なんか歩くからわかるいろいろな発見が駅からモデルルームまでの750mの中にありました♪
そして2度目となる訪問、金子建築工業さんのモデルルームに到着!
大阪から出てきたのに、1番乗り♪
なんとこの物件は、平成28年度省エネ大賞【製品・ビジネスモデル部門】を受賞しているモデルルームなんです!
以下、金子建築工業さんの資料抜粋
表彰種別:中小企業庁長官賞
テーマ名:土塗り壁高断熱木造住宅「ZETH(Zero Energy Timber House)]
概要:本住宅は、エアコン1台で全館冷暖房が可能な蓄熱機能を有する高性能木造住宅である。伝統的な土塗り壁を「蓄熱」という視点から見直し、適切な高断熱計画との相乗効果によって、夏冬を通じ室温21~25℃を維持できるネットゼロエネルギーハウスであり、冬場においては土塗り壁の熱の吸放出効果により、オーバーヒートの抑制と夜間の暖房負荷の低減、夏場においては外気温上昇と土壁温度の上昇の時間の遅れによる体感温度改善を可能とした。地元木材を使用した高断熱高気密住宅を研究してきた同社が断熱と蓄熱技術を駆使した新しい形の木造住宅を広めようとするものであり、全国の工務店等に技術の広報と共に無償で講習会などを開催している。
簡単に言うとものすごく性能のいい、モデルルームって事ですね。
・・・って簡単に言いすぎか(;・∀・)
外観にも木を鎧張りに張って、綺麗に使われていました。
中に入ると、実寸の模型が。
これは、外部に付加断熱をしている模型です。
壁体内120mm断熱+外部に200mmをプラス・・・汗
関西では、ここまでする必要はないと思いますが地域によっては必要ですかね。
基礎も外に2重になっているのがわかりますか。
上から見るとこんな感じ。
滅茶苦茶厚いですよね・・・
右のグレーの部分が、基礎で左の2重になっているのが説明を聞くの忘れましたがパフォームガードだと思います。
パフォームガードとは
以下シップスジャパン様HP抜粋
AFM社が開発したパフォームガード(防蟻断熱材)は、人体に無害な無機質(ホウ酸系化合物)を均一に含有させる技術を用いて作られたもので、世界で唯一の特許製品です。防蟻性能が半永久的に持続します。成分の自然分解がないため土壌汚染もなく地球環境に害を及ぼすこともありません。シックハウス対策規制対象外建材、ホルムアルデヒド等の有害物質の発生もなく、健康や環境に配慮した商品です。オゾン層破壊や地球温暖化につながるフロン系ガスを使用していません。
燃焼時に塩化ビニールのようにダイオキシンを発生しません。住宅や建物の基礎はシロアリ対策の一番大事な部分です。防蟻断熱材で足元から住宅や建物をガードします。
そして、もう一つの模型です。
これが土壁仕様のモデルです。
昔ながらの竹小舞を編み、外部の土壁と柱の面までに断熱材を入れ、ダイライトで耐力壁、その上に付加断熱、そして仕上げ材。
こんな感じの仕様です。
土壁と言えば、昨年西宮でフロー1級建築士事務所さんの物件で、木づりを打って内部に土を塗った物件を弊社もさせて頂いております。
⇓施工ブログ
その当時のブログ
⇓施工事例
施工写真
建物の温度測定をしていました。
あ・・・・。足元のセンサーの写真を撮ってたはずなのにない・・・
多分21度ぐらいだったはず。
そして、床から1100mmの温度、21.2℃。
床から1800mmの所、21.3℃。
素晴らしく床から上まで温度が均一になっていました。
先に見学をしていると、皆さん到着♪
そう、新住協関西のメンバーさんと一緒に見学をさせて頂きました。
モデルルームのあとは、金子社長の自邸やリノベーションされたご実家まで見せて頂き本当に勉強になりました!
10年ぐらい使用しているお風呂もカビ一つなし!
素晴らしい♪
皆さん真剣に金子社長の説明を聞いてます。
外観。
ここの建物は、鎌田先生とが設計で色々と考えられて作ったそうです。
そして、金子建築工業さんの木ポイントに到着。
金子建築工業さんは、本業は地元の国産材を扱う材木やさんなんです。
なので、木の数も半端ない!!
岐阜県は、東濃桧が有名で金子さんの所には、東濃桧がたくさん!!
他にも、欅の大黒柱や、ブラックチェリーの板など色々なものがあり滅茶苦茶楽しい♪
しかし・・・色々見学させてもらってたので、倉庫を見る時間が少ししか残っておらず泣く泣くセミナー会場に・・・
⇓
そして今回の本題、
室蘭工業大学 名誉教授 鎌田紀彦先生
東京大学大学院工学系研究科 建築学科専攻 准教授 前真之先生
そして金子建築工業 代表取締役 金子一弘社長
このお三方・・・皆様東京大学大学院卒業の博士・・・汗
凄い人たち。。。
鎌田先生は、言わずとしてた弊社も所属ている一般社団法人新木造住宅技術研究協議会の代表理事をされている大先生。
今の、高断熱高気密住宅のさきがけから作った方なんです♪
まさに、高断熱高気密界の神!!
鎌田先生の勉強になるお話。
鎌田先生は、現場のビス1本から色々と調べられていて本当に現場の事を滅茶苦茶知っている方です。
そして前先生のお話。
窓の性能のお話。
アルミの単板ガラスが一番左、一番右は樹脂枠にトリプルガラス。
サーモカメラで見ると一目瞭然に熱の伝わり方が見えますよね。
アイスに刺したスプーンのサーモカメラ。
左はアルミだったかステンレスだったか忘れましたが熱伝導率のいいスプーン。
右は、プラスチックのスプーン。
どちらが熱を通しにくいか一目瞭然ですね♪
コンビニやスーパーにある、アイスが入っている冷凍庫。
これになぜ蓋がないのにアイスは溶けないのか。
答えは、冷たい空気は重たい為、下に沈んでいるので蓋がなくても大丈夫なんです。
それを建物で考えると、エアコンの冷気は下に溜まるのでそこら辺を考慮しながら設計をするというわかりやすい説明でした。
これは東京大学内にある実験室。
左が南面に窓を大きく設けた建物。
右が、西面に窓を大きく設け建物。
これを見てわかる通り西側がどれだけ暑いのかがよくわかります。
南側は、夏至だと太陽高度は78℃ぐらいになるので、左のように感じで室内にあまり熱は入ってこないんです。
それに比べ西面は真っ赤っか!!
西面に大きな窓を持ってくると暑くて、住み心地の悪い家になるわけですね。
ただ、西に眺望がいい景色など窓を取りたいときももちろんあると思います。
そういった場合は、外部にスダレや、外付けブラインドなどで対処するなどの処置が必要だと思います。
みっちりセミナーも聞いて、18時に解散。
岐阜で合流した、社長に帰りは乗せて頂き岐路に。
途中寄った多賀インターはものすごい雪でした・・・
地元のあびこに到着が23時。
いやぁ、長い1日でしたけど濃い~1日でした!