マンションリフォーム・マンションリノベーションにおける床衝撃音遮断性能確保
はい、居藏です。
2017.11.22に大阪府吹田市にある日本建築総合試験所さん主催の勉強会に参加してきました。
マンションリノベーションをする時に、注意しないといけないとこ。
それは、音です。
マンションリフォームや、マンションリノベーションをして上の階の音がまえよりうるさくなった!!
とかよくあるみたいです。
それはなぜ起こるのか??
話によると、内装リフォーム工事をする業者(いわゆるリフォーム屋さん)さんが知識なく床材の選定を間違えてることが多いみたいなんです。
そしてこれ↑ もよくやってるリフォームやさんいてるみたいですね!
これは何かというと、マンションの床材は下階に音が響きにくいようにするためフローリングの裏にマットが付いたものを施工するようになっています。
そしてリフォーム・リノベーションをする時に既存で遮音がとれているので、その上に床材を張って工事できますよ~
ってな感じの内容です。
ここにも書いてますが、直貼りフローリングの上に再度直貼りフローリングを上張りすることは不可。
また、薄物のリフォーム用フローリングを上張りすることも不可。
と書いてます。
最後に音響試験所で実験をした動画をUPしますので、それを見てもらえたら一目瞭然です♪
今回の勉強会には、そうあのマンション王子?(誰が呼んでる?)マスタープラン小谷さんと、京都の宇治で工務店をやっているツキデ工務店亮君(専務)
そして、福岡よりあそびにまじめに話を聞きに来た、飯尾建設 大沼君。写真はないけど、埼玉の友政さんが来てました♪
音響試験所での実験を見せてもらえることに。
これは、バングマシンという機械で重量衝撃音を機械的に出せるものなんです。
重量衝撃音とは、例えば子供が上の階で飛んだりした時。そういったのが重量衝撃音になります。
動かすとこんな動きをします。
そして、バングマシンの下にある箱。
これはタッピングマシンという機械で、これは軽量衝撃音を出せる機械なんです。
スプーンなどを床に落として「カーン」といったり、スリッパで歩いて「パタパタ」するように、比較的軽めで高音域の音のことを言います。
動かすとこんな感じです。
こっちは滅茶苦茶うるさい・・・
これを、下の階で聞いた場合どんな音がするのか!?
これが、物凄く楽しみにしてまして。
普通マンションでは下の階に音を「聞かせて下さい~」なんてできないですからね!
これは、バングマシンを直接コンクリートスラブに落とした時の下階での音です。
そして、こちらが遮音床の上にバングマシンを落とした時の下階での音です。
そうなんです。
重量音はほとんど聞こえ方は変わらないんです!
そして、タッピングマシン!!
上の階でのタッピングマシンの音はうるさかった・・・非常にうるさかった。
下階ではどうなのか!?
1番目は、タッピングマシンをコンクリートスラブに直接打った時の音。
2番目は、遮音フローリングを敷いた上に打った時の音。
3番目は、ゴムマットを敷いて木造床用フローリングをRCに使った場合の音
4番目は、遮音フローリングの上に硬いフローリングを引いた音。
動画は続けて流してますので、この順番と思って動画を見て下さい♪
⇓
これ、ホンマにわかりやすくないですか!?
滅茶苦茶変わるんですね!
3番目のRCの床にゴムマットを敷いて木造用の床材を使っても全く意味がない事がこれでわかりますよね。
4番目の防音フローリングの上に硬いフローリングを引いてやっても全く意味がない事がこれでわかりますよね。。
勉強会では意味がないと講習を受けましたが、実際にこうやって聞くことで本当にやばいんやな・・・
と言う事がよくわかりますよね。
じゃ、無垢の床を張りたい場合どうしたらいいの??
既存の遮音フローリングの上に無垢のフローリングを張るという事は絶対にダメ!!と言う事がわかりましたよね。
弊社では、乾式二重床を敷いてそこで遮音を確保しその上に無垢のフローリングを施工するようにしています。
ちなみに、この上に吉野杉のフロアーを敷いて実験した場合の音は先ほどの動画の2番目。
つまり、遮音フローリングと同等ぐらいの結果になります。
これで、マンションリノベーションでも無垢のフローリングを施工できます♪
マンションリノベーション、特に全面改装をする場合、知識のない工務店さんやリフォームやさんにお願いするとクレームになる事・・・
あると思いますよ。
気を付けて施工会社は選んでくださいね~♪
Comment
防音フローリングに重ね張りをしてよいか?というブログを読ませて頂いた者です。
よろしくお願い致します。
マンションの防音フローリングの上から床材を重ね張りするリフォームを行った部屋があります。
ブログ記載内容とまさに全く同じ状況に陥っておりまして、このような事象を証明するには、
LL-45を満たしているかどうかL値の測定を行うしか方法はありませんでしょうか?
現場で値の測定をするのは難しいのではないでしょうか・・・・
多分下の階の方のご理解をいただき、下で音を測定させてもらえるならいけると思いますが、重ね張りをしていると測定をしなくても多分動画のような結果になると思います・・・・
ご返信ありがとうございます。
私の書き方がまずくて申し訳ありません。私が下階居住者です。
上階でそのようなリフォームをされてしまい、騒音が出ています。動画の通りです。
上階のリフォーム業者は重ね張りについて知識がなく、理解してもらえません。
どうしたら理解してもらえるのでしょうか。
上階のリフォーム会社が御社のようなきちんとした業者なら、どれほど良かったかと思います。
そういう事だったんですね・・・
下から調査をするとしたら、音を測るといけるとは思うのですが・・・そういった調査会社さんがあるのかは申し訳ないですが知らないんです。。。
そしてこちらのコメントは私の所に届かないため確認にかなり時間がかかってしまいます・・・・すみません。。