藏家(くらや)は、大阪市住吉区で『お客さまとコミュニケーションを深く図る』をモットーにする住吉区の工務店です。

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藏家(くらや)がなぜ木の住宅専門店なのか【大阪市住吉区の工務店】

工務店をやっていると皆さんによく聞かれます。
「鉄骨の新築は建てないの?」
「RC(鉄筋コンクリート)の新築はできないの?」

私たち藏家(くらや)は大阪市住吉区の工務店として、地域の国産の木にこだわり、木造の新築・リノベーション・木のマンションリノベーションに特化しています。
ただ単純に「木が好きなんです」と言ってしまえばそれまでなんですが(笑)
私たちのこだわりにはちゃんとした理由があります。

四季の変化が大きい日本で暮らすには、同じ環境で育った木で家を建てるのが一番住み心地が良いんです♪
そんな木造住宅の魅力を存分に書いてみたいと思います。
皆さんにも木造住宅の住みやすさやメリットを知っていただけたらなぁと思います♪

土台・柱・梁などに国産材を使った木造住宅の魅力とは?

木造住宅にはたくさんのメリットがあります。
知れば知るほど「木の家って良いなぁ」と思わされます。
私たち藏家(くらや)は大阪市住吉区の木造住宅専門店として、国産材にこだわりを持っています。

四季豊かな山国である日本、そしてその風土の中で暮らすということを考える時、木の家はかけがえのない快適さと魅力を持っています。

木の家は生きている

木は呼吸しています。

環境や気候が変化すると、それに合わせて木も変化します。
調湿作用といって、水分を吸収したり、放出したりします。
家に最初から自動除湿機能がついているといっても過言ではありません。

世界には年間を通して寒い国、暑い国があります。
しかし、日本は四季を通じて寒暖の差が激しいという独特な風土を持っています。
エアコンや扇風機、除湿器などなかった昔の時代、木という構造材を使うことにより、日本人は湿度や温度を調節しながら、快適な環境を作り出していたのですね♪
木造住宅は強度がありながら柔軟性があり、揺れに強く作られています。

地震大国である日本で木造住宅が愛されてきたのには、このように耐震性に優れているという一面があります。
そして木は燃えやすいですが、柱の中心部が燃えるまでには時間がかかり、倒壊するまでの時間は結構掛かります。

木の強みはこの粘り強さ、環境の変化への対応力にあるといえます♪
その代わりといってはなんですが、木は時期によって膨らんだり、反ったり、スキマができたりします。かと思えば季節が過ぎるとまた元に戻ったり。
このような変化は木が生きている証拠です。
「こうやって室内環境を調節してくれているんだな」と思うと、なんだか家と共に生きている実感が一層強まります♪


もちろん、施主様が「建てつけが悪くなった」と感じたり、ストレスを感じる場合はメンテナンスに伺っております。

木の家は涼しく暖かい

藏家の建てる木の家は夏は涼しく、冬暖かく過ごせるよう設計施工されています。

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「木造住宅は寒い」と聞いたことがある方もいるかもしれません。
家の通気性が高く、古くてスキマ風が入ってくれば、確かにかなり寒く感じるでしょう。
ただし、それはあくまで古い木造住宅の話です。

昔の家のほとんどは断熱材がきっちりと入っておらず、窓も一枚ガラスのアルミサッシ。
藏家ではきっちりと断熱材を入れてしっかいと気密もとり、窓もペアガラス・樹脂サッシにしたりと、建築段階で寒さ対策を施しているので、年間を通して寒暖差が少なくなり、かなり過ごしやすくなっています。

木の家の魅力はなんといっても「木の温かみ」

そして木の家の魅力を語る上で外せないのが、「木の温かみ」です。
美しい木目、香り、ナチュラルな触り心地、色合い、それらの自然な素材に囲まれて生活していると、知らず知らずのうちに心が温かくなります。
木によって違う柔らかさや色を、お客様の生活スタイルに合わせて組み合わせていくのもまた私たち工務店の楽しみの一つ。
木が好きになった。木で良かった。木は安心できる。
そんな風にほころぶ皆さんの笑顔が見たいからこそ、私たちは木造住宅にこだわっているのです♪

木造住宅は地球環境に良い

さて、ここまで木の家の生活の快適さについて書いてきましたが、木造住宅の特徴は単純に「過ごしやすい、快適」なではありません。
実は、木造住宅は鉄骨(S造)やRC(鉄筋コンクリート)の住宅に比べ、地球環境にとても良い建物なんです!


「え? でも森林を伐採するから、木造住宅はむしろ地球環境に悪いんじゃないの?」
と思いますよね。
確かに森林を伐採しすぎると森林破壊につながり、自然の回復力がなくなってしまいます。
しかし、それは伐採した木を燃やすなど、消費目的で利用するからです。

伐採した木を木材として住宅や家具などに利用する場合、むしろとてもエコを促進することになるんです。
故・三澤康彦先生が木造住宅の良さについて出しているのですが、私もその意見に非常に共感したので、以下に内容をまとめながら書かせていただきます。

※内容は『「木の住まい」をデザインする』(三澤康彦著)という本からまとめています。

こちらの本です。

↑こちらから購入できます♪

木造住宅はCO2の削減に貢献している

木造住宅はCO2削減に大きく貢献しているエコな建物なんです。
森林にはCO2を吸収し、地球温暖化を抑える効果があります。
CO2=二酸化炭素ですね。

木は光合成して「炭素」を吸収し、自らにくっつけて固定化させます。
木を燃やすと、木に閉じ込められた炭素も再び空気中に排出されてしまいますが、木材として住宅に利用すると、炭素を閉じ込めたまま利用することができ、CO2の増加を抑えることができます。

木材のリサイクルでさらにCO2削減



そして、木の家に長く住めば住むほど、このCO2削減効果は増していきます。
住宅を解体する時にもCO2が排出されますが、固定されている年数が長いと、排出量も少なくなるのです。
柱を別の家に再利用したり、家具として作り直したり、とリサイクルすれば、さらにCO2排出量を抑えることができます。
解体した木材を全部燃やすのではなく、資源として再利用する取り組みがどんどん増えてほしいところです♪

木を切って木材にするのは森林にとっても良い?

森林の木は年数が経って炭素がある程度固定化すると、もうそれ以上二酸化炭素を吸わなくなるため、むしろ切って木材として利用した方が良い、ということなんです。
大木を森林から取り除くことによって、新たなCO2を吸収する若い木の成長を促すことができるからです。
このように、木の家は自然のサイクルに調和している優れた住宅なのです。

建築時に排出するCO2量を抑えることができる
また、木材住宅は建築時のCO2排出量でもエコを体現しています。
住宅を建築する時には、大量のCO2が排出されています。

建築時のCO2排出量を木造、鉄骨、RCと比べてみると、木造はダントツで低く、鉄骨の半分の値しかありません。
理由は先ほども書いた通り、炭素を閉じ込めているからです。
「鉄骨やRCは森林破壊しないし、エコな建物だ」というのは間違い。

逆に鉄骨やRCで家を作れば作るほど、CO2がばんばん放出されているわけです。
もちろん、鉄骨やRCの住宅にも良いところがあり、どっちの家を好むかは人それぞれです。
しかし、建築段階の莫大なCO2排出量を考えると、木造住宅を建てるのはとても自然に優しい生き方といえるんです。

なぜ土台・柱・梁などを国産材にこだわる必要があるの?

私たち藏家(くらや)は大阪市住吉区の木造住宅専門店として、構造材には国産材にこだわりを持っています。
国産材にもそれぞれ特徴があり、木質が違います。
その違いを見ているだけでも楽しいのですが、私たちが国産材にこだわる一番の理由は、やはり「土地の風土に合っているから」です。

海外と比べ、日本は湿度が高めです。海外の乾燥した気候で育った木は、日本の風土に耐性がなく変化に弱い傾向があります。
逆に日本の土地特有の気候にさらされてきた木は耐性ができており、木材として使用した際の粘り強さが違います。
外国産材に比べ、国産材の方が「肌に合う」感じがするんです。

しかし、日本では外国産の木材が多く使われており、国産材があまり使われていません。
(もちろん割合なので、構造材を国産材を使っている工務店は沢山いてますよ)
そもそも国産材ではなく外国産の木材を使うのはなぜなんだろう?
と思う方もいらっしゃると思いますので、故・三澤康彦先生の言葉を借りながら、国産材と外国産材についてまとめてみました♪

そもそも国産材って余ってるの?

実は日本は世界の中でも有数の森林大国といわれています。

日本の森林率は68.5%ととても高く、国土の約7割が森林です。
山の状態はともかくとして、少し歩けばたくさん木が生えているわけです。
木の蓄積量を森林面積分の貯蓄量で見ると、日本はアメリカやカナダを大きく上回る貯蓄率をたたき出します。
つまり、本来であれば木材は日本国内で自給できるほどたくさんあるのです。

なぜ外国の木材を使うの?

外国の木材を使う最も大きな理由は「価格」です。
日本は大量の木が余っていますが、木材が高い価格で売られています。
そのため、安く手に入る外国の木が優先的に使用されてしまいます。
日本の木材の価格が高くなってしまうのにはいくつか理由があります。

1.伐の作業性が悪い

1つ目の理由は「伐採の作業性が悪い」ということ。
広い国土を持つカナダやロシアは特に代表的ですが、外国ではトラクターで木を次々と切り、大量に運搬することができます。
しかし、日本は斜面の多い島国です。
山間に生えている木を伐採するには、作業面・運搬面共に効率が悪いため、どうしても価格が高くなってしまうのです。

2.人件費が高い

2つ目の理由は「人件費」です。
日本は江戸時代から「手間暇かけて良材を作る」という工法が良しとされてきました。
その結果、非常に優れた建築物を多数生みだし、その芸術性は海外からも注目されています。
しかし、そのような工法は、人件費がタダのような江戸時代だったからこそできたこと。
ちゃんと飯を食べていかなければならない現代では、人件費は比較にならないくらいかかります。

その上で、林産地では江戸時代のころの工法を守っているため、現代では手間+人件費によって木材が高くなってしまうのです。
日本の木は材質も優れており、優れた林業の腕もあるのに、それが活かされないという現実。
これは日本の林業の改善点の1つでもあり、もっともっと国が貿易を調整して日本の木材の自給自足を促してくれたらな、と願うばかりです。

葉がらし乾燥ってなに?

日本の林業地で行われてきたことのひとつに「葉がらし乾燥」があります。
伐採した木を葉や枝がついたまま山に放置し、水分を抜かせて乾燥させるという工法です。
有名なところでは、日当たりが良く湿気も少ない徳島県で盛んにおこなわれています。
葉がらし乾燥は木を乾燥させて水分を抜き、運搬コストを削減するほか、木の色合いや艶、香りが出て上質な木材を生みだします。

葉がらし乾燥と含水率

木には「含水率」というものがあります。生長した木は大量の水を含んでいます。
たとえば、山で伐採したばかりのスギの木の外側は含水率が200%もあります。
含水率が高いままだと、木がとても重くて運搬コストがかかるほか、木材として使用した時に乾燥に伴う収縮によって、反り・割れ・ねじれ・曲がりが発生します。
そのため、葉がらし乾燥を行って運搬コストを削減し、含水率を低くするのです。

特に昔は人の手で運ぶしかなかったわけですから、5年~10年とよく乾燥させていたそうです。
木材の含水率が30%を切ると、構造材として使えるようになります。
ところが、葉がらし乾燥は含水率200%の木材を3か月間放置しても、70%くらいまでしか落ちません。
そのため、地域によってですが、「含水率が少ない時期に伐採する」「人工乾燥を行う」など含水率を低くする工夫が発達しています。

このように、日本は木の蓄積量が多く、葉がらし乾燥など工法が発達している国です。
にもかかわらず、年間伐採量は先進国の中でもかなり低く、多くの木材を外国から輸入しています。
なぜわざわざ外国の木材を輸入しなければならないのでしょうか。

地域の風土に合った木の家づくりを

以上、大阪市住吉区で工務店を営む私たちが、なぜ木造住宅の新築・木のマンションリノベーション、及び国産材にこだわるのか?について書いてみました。
もちろん、木が好き。
それが一番の理由です♪

「木材という建築材料を活かして、どう素敵な住まいを作るか」と試行錯誤すればするほど奥が深く、やめられなくなります。
そして単純に木が好きなだけでなく、木の家が住宅として優れた特徴を持っているからこそ、私たちは木造住宅専門という立場を貫いています。
工務店として、お客様がどのように気持ちよく暮らせるかを追求するのは当然のこと。

地域の風土に合った木材を使ってこそ、家にとっても住む方にとっても一番環境の良い住まいを提供できると思っています。
家というのは生活の基盤です。自分、家族、子ども、住む人の思い出が全部詰まっているところです。
その思い出が自分たちにとどまらず、リサイクルや長い年月を経て受け継がれていくところに、木の家の語りつくせない魅力を感じますね♪